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クマ取りの施術を終え、鏡を見るたびに「本当にきれいになるのだろうか」と、期待と不安の入り混じった気持ちで過ごしていませんか。特に施術後の数日間は、腫れや内出血が最も目立つ時期。このダウンタイムがいつまで続くのか、心配になるのは当然のことです。

しかし、この術後7日間の過ごし方が、ダウンタイムを乗り切り、より良い仕上がりを目指すための「重要な期間」だということをご存知でしょうか。自己流のケアは、かえって回復を遅らせ、仕上がりに影響を与えてしまう可能性すらあるのです。

この記事では、正しい冷却方法といった基本ケアから、入浴や食事、紫外線対策といった日常生活の注意点まで、あなたが安心して美しい目元を手に入れるための具体的な方法を詳しく解説します。

クマ取り後7日間で実践するべき3つの基本ケア

クマ取りの施術後、鏡に映るご自身の姿を見て「本当にきれいになるのだろうか」と、期待と同時に不安な気持ちを抱えていらっしゃるかもしれません。

施術後の7日間は、腫れや内出血といった症状が最も現れやすい時期です。しかし、この期間の過ごし方こそが、ダウンタイムを短縮し、理想の仕上がりを実現するための重要な時間となります。

焦らず、これからご説明する「冷却」「服薬」「安静」という3つの基本ケアを丁寧に行うことが、回復をサポートします。ご自身の身体をいたわり、心穏やかに過ごしましょう。

腫れと内出血を最小限に抑える正しい冷却方法

施術後の腫れや内出血は、身体が傷を治そうとする過程で起こる正常な「炎症反応」です。この炎症を効果的に抑えるために、患部を適切に冷やすことが極めて重要になります。

冷却には、目元の血管を収縮させる働きがあります。これにより、腫れや内出血、そして痛みを和らげる効果が期待できます。実際に、手術中の出血量が少ないほど、術後のあざも少なくなるという研究データも存在します。術後のケアにおいても、この血流コントロールが鍵を握るのです。

正しい冷却方法のポイント

  • 使用するもの
    清潔なタオルやガーゼで包んだ保冷剤、または市販の冷却シートを使用します。保冷剤などを直接肌に当てると、凍傷を引き起こす危険性があるため、必ず布などで包んでください。
  • 冷却時間と頻度
    「5〜10分ほど優しく冷やし、10分休む」というサイクルを繰り返しましょう。長時間冷やし続けると、かえって血行が悪くなり回復を妨げる可能性があるため、適度な休憩を挟むことが大切です。
  • 冷却の期間
    施術当日〜術後48時間(2日間)を目安に、腫れや熱感が気になる間に行いましょう。3日目以降も腫れが気になる場合は続けても構いませんが、温めることは避けてください。

無理のない範囲で、じんわりと心地よく感じる程度の冷却が理想です。痛みを感じるほど強く冷やす必要はありません。

処方された薬(痛み止め・抗生剤・軟膏)の正しい使い方

クリニックから処方された薬は、それぞれが術後の回復を円滑に進めるための大切な役割を担っています。医師の指示通りに正しく使用することが、合併症を防ぎ、順調な回復につながります。

お薬を使用する際のチェックリスト

  • 用法・用量を守る
    医師の指示通りの量とタイミングで必ず使用してください。特に食前・食後などの指示は、薬の吸収や胃への負担を考慮したものですので、必ず守りましょう。
  • 自己判断で中止しない
    特に抗生剤は、症状が良くなったと感じても処方された分をすべて飲み切ることが重要です。途中でやめてしまうと、生き残った細菌が薬への耐性を持ち、再び増殖してしまう「耐性菌」のリスクがあります。
  • 痛み止めは我慢せずに
    痛みを我慢すると、身体がストレスを感じて血圧が上昇したり、睡眠の質が低下したりして回復を妨げることがあります。無理せず服用し、心身ともにリラックスした状態を保ちましょう。
  • 軟膏の塗り方
    清潔な綿棒や指の腹を使い、傷口を決してこすらず、優しく置くように塗布してください。傷口を保護し、乾燥を防ぐことで、皮膚の再生を助けます。

もし薬の使用中に、発疹、かゆみ、胃の不快感といった気になる症状が現れた場合は、自己判断で服用を中止せず、速やかに施術を受けたクリニックへ連絡し、指示を仰ぎましょう。

ダウンタイムの症状と経過(腫れ・痛み・内出血のピークと期間)

施術後、どのような症状が、いつ頃まで続くのかをあらかじめ知っておくことは、ご自身の状態が正常な範囲内であるかを判断し、安心して過ごすために非常に大切です。

特に、目の下の皮膚は非常に薄く、多くの血管や神経が複雑に走行しています。下眼瞼形成術は、このデリケートな構造を扱うため、術後の反応には個人差が出やすい部位です。一般的な経過の目安を知り、過度に心配せず回復を待ちましょう。

ダウンタイムの症状と期間の目安

症状 ピークの時期 落ち着くまでの期間の目安 特徴
腫れ 施術後2〜3日 約1〜2週間 特に朝、起床時にむくみとして強く感じることがあります。
痛み 施術直後〜2日目 約1週間 処方された痛み止めで十分にコントロールできる程度の鈍い痛みが中心です。
内出血 施術後数日〜1週間 約1〜2週間 最初は赤紫色ですが、徐々に黄色っぽく変化し、自然に吸収され消えていきます。

この表はあくまで一般的な目安であり、施術方法や体質によって経過は異なります。内出血の色が赤紫色から黄色へ変化するのは、血液の成分であるヘモグロビンが分解されている証拠であり、治癒が進んでいるサインですのでご安心ください。

ただし、万が一、痛みが日に日に強くなる、腫れが全く引かない、赤みや熱感が悪化するといった場合は、感染症などの可能性も考えられるため、すぐにクリニックへ相談しましょう。

睡眠時に注意すべきこと(枕の高さと姿勢)

ダウンタイム中の腫れやむくみを軽減するためには、睡眠時の姿勢が非常に重要です。良質な睡眠は、体の回復力を高めるためにも不可欠です。

日中、起きている間は重力によって体内の水分は下半身に溜まりやすいですが、横になるとその水分が顔周りにも移動しやすくなります。施術後は炎症によって特に水分が溜まりやすい状態のため、少しの工夫で翌朝の腫れ具合が大きく変わってきます。

睡眠時の注意点

  • 枕を高くする
    頭が心臓より高い位置になるように調整します。普段お使いの枕にバスタオルを重ねたり、クッションを追加したりして高さを出しましょう。これにより、目元に余分な水分(組織液やリンパ液)が溜まるのを防ぎ、むくみを軽減します。
  • 仰向けで寝る
    施術した部分が圧迫されないよう、できるだけ仰向けの姿勢で眠ることを心がけてください。
  • 避けるべき姿勢
    うつ伏せ寝や横向き寝は、患部を枕に押し付けてしまい、血行を妨げ、内出血や腫れを悪化させる原因になります。無意識のうちに寝返りをうってしまう方は、体の両脇にクッションや丸めたタオルを置くと、姿勢を保ちやすくなります。

リラックスできる環境を整え、身体の回復に最も大切な時間である睡眠をしっかりとりましょう。

ダウンタイムを長引かせないための日常生活の注意点5選

クマ取りの施術後、腫れや内出血がどのくらい続くのか、いつから普段通りの生活に戻れるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

ダウンタイムをできるだけ短くし、スムーズな回復を促すためには、ご自宅での過ごし方がとても大切になります。下眼瞼形成術は、目の下の複雑な解剖学的構造を扱う繊細な手術です。医師の技術はもちろんですが、術後の丁寧なセルフケアが最終的な仕上がりを大きく左右することを、ぜひご理解ください。

これからご紹介する5つのポイントを意識して、心身ともに穏やかに過ごし、安心してダウンタイムを乗り切りましょう。

入浴・洗顔・シャワーはいつから可能か

施術後のデリケートな目元をいたわるため、入浴や洗顔には特に注意が必要です。体を温めすぎると血行が過剰に促進され、腫れや内出血、痛みが悪化する原因となるためです。以下の目安を参考に、必ず医師の指示に従ってください。

行為 いつから可能か(目安) 医師の視点からの注意点
シャワー(首から下) 施術翌日から ・顔や傷口が濡れないよう、細心の注意を払いましょう。
・長時間の使用は血圧を上昇させるため避け、短時間で済ませてください。
洗顔 施術翌日から(医師の許可後) ・傷口を直接こすることは絶対に避けてください。
・泡立てた洗顔料で優しく撫でるか、濡らした清潔なガーゼでそっと拭き取る程度にしましょう。
入浴(湯船に浸かる) 施術後1週間程度は控える ・体を深部から温めると血管が拡張し、腫れや痛みが強くなる可能性があります。
・抜糸が完了し、医師の許可が出てからにしましょう。

特に皮膚を切開する経皮的アプローチの場合、傷口から細菌が侵入する「感染症」のリスクを常に考慮する必要があります。施術方法によっても再開時期は異なります。自己判断はせず、必ず担当医の具体的な指示を確認し、それを守ることが安全な回復につながります。

メイクとコンタクトレンズの着用開始時期の目安

施術後の見た目をカバーするため、いつからメイクができるのかは多くの方が気にされる点です。しかし、焦りは禁物です。施術部位への物理的な刺激や、化粧品の成分による化学的な刺激、そして感染のリスクを避けるため、適切な時期まで待ちましょう。

メイクについて

  • 目元以外のメイク
     ファンデーションやチークなど、施術部位に直接触れない箇所のメイクは、施術の翌日から可能な場合が多いです。
  • アイメイク
     アイシャドウ、アイライナー、マスカラなどのアイメイクは、傷口への刺激や色素沈着のリスクがあります。抜糸後、または医師の許可が出てからにしましょう。一般的には施術後1〜2週間が目安です。
  • クレンジング時の注意
     メイクを落とす際の摩擦は、回復中の組織に大きな負担をかけます。ポイントメイクリムーバーをコットンにたっぷり含ませ、優しく押さえるようにして丁寧に落としましょう。

コンタクトレンズについて コンタクトレンズは、装着時にまぶたを強く引っ張る動作が必要となり、縫合した傷口や回復途中の組織に負担をかけます。また、レンズが直接目に触れるため、衛生管理が不十分だと感染のリスクが高まります。

術後の腫れによってレンズがフィットしにくくなることも考えられます。ダウンタイム中は角膜の生体力学にも変化が生じるという報告もあり、目の安全を最優先に考え、施術後1週間程度は着用を控え、メガネを使用して過ごすことを強くお勧めします。

血行を促進する行動(飲酒・喫煙・激しい運動)の制限

ダウンタイム中は、血行を過度に促進する行動を避けることが、腫れや内出血を長引かせないための鍵となります。内科医の視点からも、以下の行動は全身状態に影響し、局所の回復を妨げるため厳重な注意が必要です。

  • 飲酒
     アルコールには血管を拡張させ、血流を増加させる作用があります。これにより、腫れや内出血、痛みが悪化しやすくなります。少なくとも施術後1週間は禁酒し、回復に専念してください。
  • 喫煙
     タバコに含まれるニコチンは、末梢血管を強力に収縮させ、血行を著しく悪化させます。傷が治るためには、血液によって運ばれる十分な酸素や栄養が必須です。喫煙はこの供給路を狭めてしまい、回復の遅れや感染症のリスクを高めるだけでなく、傷跡が汚くなる原因にもなります。美容外科手術の結果を最大限に引き出すためにも、施術前から禁煙することが理想的です。
  • 激しい運動
     ジョギングや筋力トレーニング、ホットヨガなど、血圧が上昇し心拍数が上がるような運動は、腫れや出血を助長します。施術後2週間程度は控え、ウォーキングなどの軽い運動から、必ず医師に相談の上で再開してください。

これらの行動は、むくみや炎症を悪化させるだけでなく、身体が本来持つ治癒プロセスそのものを阻害する可能性があります。医師から指示された期間は必ず守るようにしましょう。

術後の食事で避けるべきもの(塩分・刺激物)

施術後の食事内容も、ダウンタイムの経過に少なからず影響を与えます。特に「むくみ」を助長する食事は、施術による腫れをさらに悪化させる原因となるため注意が必要です。

控えるべき食事

  • 塩分の多い食事
     塩分(ナトリウム)を過剰に摂取すると、体は浸透圧のバランスを保つために水分を溜め込もうとします。これが「むくみ」の正体です。術後の腫れもむくみの一種ですので、症状を長引かせないために塩分を控えましょう。
    • 具体的な食品例: ラーメンなどの汁物、インスタント食品、加工食品(ハムやソーセージ)、漬物、スナック菓子など
  • 刺激の強い食事
     唐辛子などの香辛料を多く使った辛い食べ物は、交感神経を刺激して血行を促進し、発汗を促す作用があります。これにより、腫れや炎症が強まる可能性があります。

回復を助ける食事 一方で、傷の回復をサポートする栄養素を積極的に摂ることも大切です。皮膚や筋肉の材料となるタンパク質や、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、細胞の再生を促す亜鉛などをバランス良く含む食事を心がけましょう。

また、体内の余分な塩分を排出する働きのある「カリウム」を多く含む、バナナやほうれん草、アボカドなどを食事に取り入れるのも効果的です。

紫外線対策と傷跡をきれいに治すケア

施術後の皮膚は、バリア機能が一時的に低下しており、非常にデリケートな状態です。特に紫外線からのダメージを受けやすく、この時期に無防備に紫外線を浴びると、炎症後色素沈着を起こし、傷跡がシミのように残ってしまう可能性があります。

切開を伴う施術の場合、きれいな仕上がりを実現するためには、紫外線対策が特に重要なケアとなります。

具体的な紫外線対策

  • 物理的な遮光
     外出時は、つばの広い帽子やUVカット機能のあるサングラス・メガネを必ず着用しましょう。日傘の活用も非常に効果的です。
  • 日焼け止めの使用
     医師の許可が出たら、日焼け止めを使用します。肌への負担が少ないノンケミカル処方(紫外線吸収剤不使用)で、SPF30・PA++以上のものを選ぶと良いでしょう。塗る際は、傷口を決してこすらず、優しく押さえるように丁寧に塗布してください。

傷跡をきれいに治すための追加ケア

  • 刺激を与えない
     無意識に目元をこすったり、かいたりする癖がある方は特に注意しましょう。物理的な刺激は、繊細な傷跡の治癒を妨げます。
  • 保湿を徹底する
     皮膚が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなります。医師の指示に従い、処方された軟膏を塗布したり、低刺激性の保湿剤で優しくケアしたりして、皮膚の再生をサポートしましょう。

下眼瞼形成術の成功は、単にクマがなくなることだけではありません。長期的に良好な状態を維持し、機能的にも審美的にも満足のいく結果を得るために、術後の丁寧なケアが不可欠です。

知っておきたい術後のリスクと良い状態を長持ちさせる秘訣

クマ取りの施術を無事に終え、理想の目元への期待に胸を膨らませていることと思います。しかし、下眼瞼形成術の成功は、手術そのものだけで決まるわけではありません。

目の下の領域は、皮膚が非常に薄く、その下には血管や筋肉、脂肪が複雑に存在します。このような繊細な部位の手術であるからこそ、術後の丁寧なケアが、ダウンタイムの短縮、合併症の予防、そして長期的に美しい状態を維持するために極めて重要になります。

これからご説明するリスクと対処法を正しく理解し、安心して回復期間を過ごしましょう。

感染症の兆候とクリニックにすぐ連絡すべき症状

クマ取りの施術後、最も注意すべき合併症の一つが「感染症」です。これは、手術による傷口から細菌が侵入し、炎症を引き起こす状態です。早期に発見し、適切な治療を開始することが何よりも大切です。

内科医の視点から見ても、局所的な感染を放置することは大変危険です。まれではありますが、細菌が血流に乗って全身に広がり、重篤な状態を引き起こす可能性もゼロではありません。以下のような症状は、体が細菌と戦っているサインです。自己判断で様子を見ず、すぐに施術を受けたクリニックへ連絡してください。

<クリニックにすぐ連絡すべき症状チェックリスト>

  • 痛みの悪化
     処方された痛み止めを飲んでも治まらない、または日が経つにつれて痛みが強くなる。
  • 腫れ・赤みの悪化
     通常、腫れは術後2〜3日をピークに徐々に引いていきますが、その時期を過ぎても腫れや赤みが悪化する。
  • 明らかな熱感
     施術部位に触れた際に、周囲の皮膚と比べて明らかに熱を持っている。
  • 膿(うみ)の排出
     傷口から黄色や緑色がかった、粘り気のある液体が出てくる。
  • 全身の発熱
     38度以上の発熱や、悪寒、倦怠感など、体全体の不調を感じる。

これらの症状が見られた場合、速やかに抗生剤による治療を開始する必要があります。早期対応が、回復を早め、仕上がりに影響を与えないための鍵となります。

左右差・しこり・凹みなど想定外の症状が出た場合の対処法

術後、鏡を見て「左右で腫れの引き方が違う」「触ると硬い部分がある」と感じ、不安になることがあるかもしれません。

人の顔は元々完全な左右対称ではなく、骨格や脂肪のつき方も異なります。手術はそれらを考慮して行われますが、術後の回復過程で一時的に左右差が生じることは決して珍しくありません。多くの場合、これらの症状は腫れが完全に引く数週間から数ヶ月の間に自然に解消されます。

しかし、一定期間が過ぎても改善しない、あるいは悪化する場合には、以下のような原因が考えられます。

  • 明らかな左右差が続く
     術後3ヶ月以上経過しても、見た目の左右差が改善されない場合。
  • しこりが残る
     触れると硬いしこりがあり、痛みを伴ったり、時間とともに大きくなったりする場合。これは、内部での出血が固まった「血腫」や、傷が治る過程で組織が硬くなった「瘢痕組織」の可能性があります。
  • 予期せぬ凹みや影ができる
     眼窩脂肪の除去量が多すぎたり、再配置した脂肪がうまく定着しなかったりした場合に、凹みとして現れることがあります。

まずは慌てずに、施術を担当した医師に相談することが最も重要です。状態を正確に診断し、必要に応じてマッサージの指導、ヒアルロン酸などの注入治療、あるいは修正手術といった適切な対処法を一緒に検討していきます。

施術方法(切開・脱脂など)によるアフターケアの違い

クマ取りには複数のアプローチがあり、どの施術を受けたかによってダウンタイムや注意点が異なります。ご自身の施術内容を正しく理解し、適切なケアを実践しましょう。

近年の研究では、皮膚を切開する「経皮的アプローチ」と、まぶたの裏側から行う「経結膜的アプローチ」それぞれの利点や注意点が議論されており、術式に合わせたケアの重要性が強調されています。

施術方法 特徴 ダウンタイム アフターケアの主なポイント
経結膜脱脂術
(切らないクマ取り)
まぶたの裏側(結膜)を小さく切開し、脂肪を取り出す。皮膚の表面に傷ができない。 比較的短い
(約1〜2週間)
・腫れや内出血を抑えるための冷却が中心。
・皮膚に傷がないため、洗顔やメイクの再開時期が比較的早い。
経皮的下眼瞼形成術
(切るクマ取り)
下まつ毛の生え際に沿って皮膚を切開し、余分な皮膚の切除や脂肪の除去・再配置を行う。 長め
(約2週間〜1ヶ月)
・抜糸が必要。
・傷跡をきれいに治すための軟膏塗布や保護が非常に重要。
・洗顔やメイクの制限期間が比較的長い。
・傷跡の色素沈着を防ぐため、徹底した紫外線対策が必須。

特に皮膚を切開した場合、傷跡の治癒過程が最終的な仕上がりを大きく左右します。医師の指示通りに軟膏を塗り、紫外線対策を怠らないことが、傷跡を目立たなくするための重要なポイントです。

施術後の良い状態を維持するためのスキンケアと生活習慣

施術によって得られた若々しくすっきりとした目元を、一日でも長く保ちたいと願うのは当然のことです。加齢による変化を完全に止めることはできませんが、日々のセルフケアでその進行を緩やかにすることは十分に可能です。

内科医としても、肌の状態は全身の健康状態を映す鏡であると確信しています。美しい目元を維持するためには、局所的なケアと健康的な生活習慣の両方が不可欠です。

<スキンケアのポイント>

  • 徹底した保湿
     目元の皮膚は非常に薄く、乾燥しやすい部位です。乾燥は小じわを招き、再び影クマが目立つ原因になります。セラミドやヒアルロン酸などが配合されたアイクリームで、優しく保湿しましょう。
  • 紫外線対策の習慣化
     紫外線は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊し、たるみやシミを引き起こす最大の要因です。季節や天候に関わらず、日焼け止めやUVカット機能のあるサングラス、帽子を使用する習慣をつけましょう。
  • 摩擦を避ける
     メイク落としの際にゴシゴシこする、目をかくといった物理的な刺激は、色素沈着やたるみの原因となります。専用のリムーバーを使い、優しく押さえるようにしてメイクを落としてください。

<生活習慣のポイント>

  • バランスの取れた食事
     皮膚の材料となるタンパク質、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、細胞の再生を促す亜鉛などを意識的に摂取しましょう。
  • 質の良い睡眠
     睡眠不足は血行不良を招き、青クマの原因となります。心身を休ませるためにも、十分な睡眠時間を確保しましょう。
  • 禁煙
     喫煙はニコチンの作用で血管を収縮させ、肌への血流を著しく悪化させます。これは肌の老化を加速させるだけでなく、傷の治りも遅らせるため、施術の結果を最大限に活かすためにも禁煙を強くお勧めします。

まとめ

今回は、クマ取り後のアフターケアについて、正しい冷却方法から日常生活での注意点、そして長期的に美しい状態を保つ秘訣まで詳しくご紹介しました。

施術後は腫れや内出血など、鏡を見るたびに不安な気持ちになるかもしれません。しかし、ダウンタイム中の丁寧な過ごし方が、回復を早め、理想の仕上がりを左右する重要な鍵となります。

記事でご紹介した冷却や服薬、生活習慣のポイントを実践し、ご自身の体を大切にいたわってあげてください。もし少しでも気になる症状や不安なことがあれば、自己判断せずに速やかにクリニックへ相談しましょう。焦らず適切なケアを続けることが、美しい目元につながります。

監修医師プロフィール

院長田仲 祐貴

近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院

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