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「疲れて見える」「老けて見える」といった悩みを解消するため、クマ取りの手術を検討する方は年々増加しています。しかし、その手軽さの裏で「こんなはずではなかった」と、期待とは異なる結果に後悔する方がいるのも事実です。
なぜ、脂肪を取り除いたはずなのに目の下が不自然に窪んだり、たるみやシワがかえって悪化したりするのでしょうか。その背景には、クマの種類と治療法のミスマッチや、医師の技術力不足といった、事前に知ることで回避できる明確な原因が潜んでいるのです。
この記事では、クマ取りで起こりうる5つの典型的なトラブルとその根本原因を徹底解説します。あなたが納得のいく選択をするための一助となるよう、施術を決断する前にぜひご一読ください。
「疲れて見える」「老けて見える」という悩みを解消するため、クマ取りの手術を検討する方は年々増加傾向にあります。 しかし、期待とは裏腹に、新たな悩みを抱えてしまうケースも残念ながら存在します。
どのような手術にもリスクはありますが、事前に典型的なトラブルを知ることは、後悔しないための第一歩です。 ここでは、クマ取りで起こりうる代表的な5つのトラブルについて、その原因とともに詳しく解説します。

クマ取りのトラブルで最も多いのが、目の下のボリュームコントロールの失敗です。 これは、目の下の膨らみの原因である眼窩脂肪(がんかしぼう)の除去量が、多すぎたり少なすぎたりすることで起こります。
凹みすぎるケース
脂肪を取りすぎると目の下が窪み、影ができてしまいます。
その結果、かえって疲れた印象や老けた印象を強く与えることがあります。
特に、涙溝(なみだぶくろの下にある溝)が元々深い方は、この凹みが強調されやすい傾向にあります。
膨らみが残るケース
脂肪の除去が不十分だと、術後も膨らみが残り効果を実感できません。
また、一部だけ脂肪が取り残されると、目の下が凸凹した印象になることもあります。
近年の下眼瞼形成術は、単に脂肪を除去する「引き算」の発想から進化しています。 凹んだ部分に脂肪を移動させて再配置し、目の下から頬へのラインを滑らかに整える「再構築」のアプローチが重視されています。 この手技には、医師の深い解剖学的知識と、個々の状態を見極める精密な技術が不可欠です。
目の下の膨らみは、風船のように皮膚を内側から押し広げている状態と考えることができます。 そのため、脱脂によって急にボリュームが失われると、余った皮膚がしぼみ、たるみや細かなシワ(ちりめんジワ)が悪化することがあります。
このトラブルは、特に以下のような方に起こりやすいと考えられます。
優れた結果を得るためには、術前に患者様一人ひとりの皮膚の状態を正確に診断することが極めて重要です。 診断に基づき、単に脂肪を取るだけでなく、包括的なアプローチが必要になる場合があります。 例えば、余分な皮膚を切除したり、レーザーで皮膚を引き締めたりするなど、複数の手技を組み合わせる治療計画が求められます。
人間の顔はもともと完全な左右対称ではありません。 しかし、施術によってその差が助長されたり、これまで気にならなかった非対称性が目立ったりすることがあります。 クマ取りにおける左右差は、主に脂肪の除去量や再配置する位置のズレによって生じます。
下眼瞼の手術は、非常に複雑な解剖学的構造を理解した上で、ミリ単位の調整が求められる繊細な手技です。 術後の腫れの引き方にも左右差が生じるため、一時的に非対称に見えることもあります。 しかし、数ヶ月経過しても明らかな差が残る場合は、医師の技術的な問題が原因である可能性が考えられます。
涙袋は、眼輪筋(がんりんきん)という目を囲む筋肉の一部が収縮して形作られます。 手術の際にこの眼輪筋を傷つけてしまうと、涙袋が消失したり、形が不自然になったりするリスクがあります。
また、目の下の凹みを補う目的で脂肪注入やヒアルロン酸注入を併用した場合、注入物が原因でトラブルが起きることもあります。
これらの治療は、そのリスクについても十分に理解しておくことが大切です。
どのような外科手術にも共通するリスクとして、手術部位の細菌感染があります。 術後に強い痛み、赤み、腫れ、熱感、膿が出るといった症状が現れた場合は、速やかにクリニックへ連絡してください。
また、下眼瞼形成術に特有の合併症として、目の機能に関わるものがあります。
下眼瞼後退(かがんけんこうたい)
皮膚の切除量が多すぎたり、下まぶたを支える組織が弱まったりすると、まぶたが下に引っ張られます。
これにより、白目や結膜(まぶたの裏の赤い部分)が過剰に見える、いわゆる「あっかんべーの状態」になることがあります。
これは「強膜露出」とも呼ばれる状態です。
ドライアイや流涙(りゅうるい)
下眼瞼後退が起こると、まぶたが完全に閉じにくくなり、眼球表面が乾燥してドライアイが悪化することがあります。
また、涙の通り道である涙点の位置がずれることで、涙がうまく排出されず常に涙目になることもあります。
近年の研究では、下眼瞼形成術が角膜の硬さなど(角膜生体力学パラメーター)に影響を与える可能性も指摘されています。
これらの機能的な合併症を防ぐため、手術では下まぶたを支える靭帯を補強する「眼角固定術(がんかくこていじゅつ)」などを併用することがあります。 美容的な側面だけでなく、目の健康を守るためにも、解剖を熟知した医師による慎重な操作が求められます。
クマ取りの施術で「こんなはずではなかった」と後悔する事態は、誰にとっても避けたいものです。 期待した結果と異なる、あるいは新たな悩みを生んでしまう背景には、いくつかの共通した原因が存在します。
手術の成功は、医師の技術だけでなく、複数の要因が複雑に絡み合って決まります。 施術を決める前に、どのような要因がトラブルにつながるのかを正しく理解することが、ご自身の身を守る第一歩です。 ここでは、クマ取りでトラブルが起こる主な3つの原因を、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。

トラブルの最も大きな原因の一つが、ご自身のクマの種類と、選択された治療法が合っていない「ミスマッチ」です。 一言で「クマ」といっても原因は様々で、複数のタイプが混在しているケースも少なくありません。
下眼瞼形成術の成功は、患者様一人ひとりの皮膚のたるみ具合、脂肪の突出、涙溝の深さといった病態に、的確に対応することにかかっています。 そのため、正確な診断に基づき、個々に最適な手術法を選択する「アルゴリズム的なアプローチ」が不可欠です。
| クマの種類 | 主な原因 | 適した治療法の例 |
|---|---|---|
| 黒クマ | 加齢による皮膚のたるみや、眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪の突出による影。 | 経結膜脱脂術、脂肪再配置、下眼瞼形成術(皮膚切開) |
| 青クマ | 皮膚が薄く、下の血管(眼輪筋など)が透けて見える状態。主に血行不良が関与。 | 脂肪注入、ヒアルロン酸注入、血行促進ケア |
| 茶クマ | メラニン色素の沈着。目をこする癖、紫外線、メイクの摩擦などが原因。 | レーザー治療、美白成分配合の外用薬、ケミカルピーリング |
| 赤クマ | 眼輪筋という目の周りの筋肉が、薄い皮膚を通して赤く透けて見える状態。 | 脂肪注入、ヒアルロン酸注入によるボリュームアップ |
例えば、脂肪の突出が原因の「黒クマ」に、色素沈着にアプローチするレーザー治療を行っても効果は限定的です。 逆に、色素沈着が原因の「茶クマ」の方に脱脂を行うと、かえって皮膚のたるみが目立つことさえあります。 ご自身のクマがどのタイプに当てはまるのか、複数のタイプが混在していないかを見極めることが、後悔しないための最初の関門です。
下眼瞼形成術、いわゆるクマ取りは、美容外科手術の中でも特に繊細さと豊富な知識が要求される手技です。 目の下は皮膚が非常に薄く、その直下には眼輪筋、眼窩隔膜、眼窩脂肪、靭帯など、重要な組織が複雑に重なり合っています。
これらの解剖学的構造を深く理解していなければ、安全で美しい仕上がりは実現できません。 医師の技術や知識が不足していると、以下のような深刻なトラブルにつながる可能性があります。
脂肪の取りすぎ・取り残し
脂肪を過剰に除去すれば目が窪み、疲れた印象になります。
逆に除去が不十分だと膨らみが残り、効果を実感できません。
部分的な取り残しは、表面の凹凸の原因にもなります。
組織の損傷と機能的な問題
皮膚を切り取る術式で切除量を誤ったり、下まぶたを支える組織を傷つけたりすると、まぶたが外側に反り返る「下眼瞼後退」や「眼瞼外反」を招くことがあります。
これは「あっかんべーの状態」や「強膜露出(白目の部分が過剰に見える状態)」とも呼ばれ、目の乾燥(ドライアイ)や涙が止まらないといった機能障害を引き起こします。
近年の研究では、下眼瞼形成術が角膜の硬さなど(角膜生体力学)に影響を与える可能性も指摘されています。
不自然な仕上がり
脂肪を凹みに移動させる脂肪再配置や脂肪注入では、注入する層や量を誤ると、しこりや表面の凸凹につながります。
また、ヒアルロン酸注入後に、むくみが長引く「遅発性眼窩周囲浮腫」という合併症の報告もあります。
近年のクマ取りは、単に脂肪を除去するだけでなく、脂肪を移動させて輪郭を滑らかに整えるなど、より高度な技術が用いられます。 これらの手技は、経験の浅い医師はもちろん、熟練した医師にとっても難しい手術であり、深い解剖学的知識と豊富な経験が不可欠です。
技術的な問題と同じくらい、トラブルの原因として多いのが、カウンセリング不足による「認識のズレ」です。 カウンセリングは、単に手術の説明を受ける場ではありません。 患者様の悩みや理想の仕上がりを医師と共有し、実現可能なゴールを設定するための最も重要なプロセスです。
この「設計図」を共有する過程が不十分だと、たとえ手術自体は成功しても、満足のいかない結果につながります。
仕上がりのイメージの相違
患者様が思う「自然な変化」と、医師が考える「医学的に最適なバランス」が異なることは珍しくありません。
理想のイメージに近い症例写真を見せるなど、具体的なすり合わせが重要です。
リスクや限界の説明不足
どのような医療行為にも、リスクや合併症の可能性はゼロではありません。
また、クマ取りで改善できることと、骨格や皮膚の質感など改善が難しいことの限界について、正直に説明してくれる医師でなければ信頼できません。
ダウンタイムへの理解不足
術後の腫れや内出血の期間、程度には個人差があります。
仕事や生活への影響を現実的に想定できるよう、十分な情報提供が不可欠です。
手術の成功には、綿密な術前評価とカウンセリングが不可欠です。 ご自身の希望を正確に伝え、医師の説明に納得できるまで質問を重ね、お互いのゴールを共有することが、後悔を避けるための鍵となります。
「クマ取り」の施術を考え始めると、期待とともに「もし失敗したら…」という不安が大きくなるのは当然のことです。
下まぶたの手術は、顔の印象を大きく左右するだけでなく、解剖学的に非常に複雑で、医師の高度な技術が求められる医療行為です。実際に、経験豊富な医師であっても慎重さが求められる繊細な手技とされています。
満足のいく結果を得るためには、施術を受ける前の情報収集と準備が何よりも重要です。
これからご紹介する6つのポイントを事前にしっかりと確認することで、後悔するリスクを大幅に減らすことができます。ご自身が心から納得できるクリニックや医師を選ぶための羅針盤として、一つひとつ見ていきましょう。

クマ取り、特に下眼瞼形成術は、医師の技術と経験が結果を文字通り左右する手術です。下まぶた周辺は皮膚が薄く、筋肉や脂肪、支持靭帯などが複雑に重なり合っているため、その構造を熟知していなければ、満足のいく結果は得られません。
信頼できる医師を見極めるために、以下の点を多角的に確認することをお勧めします。
【医師の経歴・資格で確認すべきこと】
【症例写真から読み解くべきポイント】
カウンセリングは、単なる手続きの説明の場ではありません。医師が患者さまの状態を正確に診断し、最適な治療計画を立案するための極めて重要な「医療行為」です。
医師との認識のズレを防ぎ、心から納得して治療を受けるために、事前に質問したいことをリストアップしておくことを強く推奨します。
【後悔しないためのカウンセリング質問リスト】
クマ取りの費用は、施術方法やクリニックによって大きく異なります。しかし、費用だけで安易に選んでしまうと、取り返しのつかない結果につながる危険性があります。適正な費用相場を知り、価格の裏側にあるものを理解することが重要です。
【施術方法別の費用相場(目安)】
| 施術方法 | 費用相場(両目) | 主な内容 |
|---|---|---|
| 経結膜脱脂法 | 20万円~40万円 | まぶたの裏側から切開し、突出した脂肪のみを除去する方法。 |
| 脱脂法+脂肪注入・再配置 | 40万円~80万円 | 脂肪除去に加え、凹みを改善するために脂肪を注入・移動させる方法。 |
| 皮膚切開法(ハムラ法など) | 40万円~80万円 | 皮膚のたるみも同時に切除し、リフトアップ効果も期待できる方法。 |
【安すぎる価格設定に潜む重大なリスク】
適正な費用は、医師の技術、衛生管理の行き届いた医療設備、丁寧なカウンセリング、そして充実したアフターフォロー体制など、質の高い医療を提供するための対価であると理解することが大切です。
クマ取り手術の後には、必ず「ダウンタイム」と呼ばれる回復期間が必要です。この期間に起こる症状やその経過を事前に正しく理解しておくことは、術後の不安を軽減し、回復をスムーズにするために不可欠です。
ダウンタイムの長さや症状の程度には個人差がありますが、一般的な目安を知っておきましょう。
【主な症状と期間の目安】
| 症状 | 症状のピーク | 落ち着くまでの期間 |
|---|---|---|
| 腫れ | 術後2~3日 | 大きな腫れは1~2週間程度で引いていきます。 |
| 内出血 | 術後数日~1週間 | 2~3週間程度で、赤紫色→青色→黄色と変化しながら消えていきます。 |
| 痛み | 術後2~3日 | クリニックから処方される痛み止めでコントロールできる程度です。 |
| 目の違和感 | 術後数週間 | ゴロゴロ感やつっぱり感などがありますが、徐々に改善します。 |
【ダウンタイム中の過ごし方のポイント】
近年では、出血を抑える特殊な電気メス(コロラド針など)を使用することで、術後の内出血や腫れを軽減する工夫をしている医療機関もあります。カウンセリングで、ダウンタイムを短縮するための取り組みについて質問してみるのも良いでしょう。
最初にカウンセリングを受けたクリニックの診断や治療方針に、少しでも疑問や不安を感じた場合、別の専門医の意見を聞く「セカンドオピニオン」を積極的に活用しましょう。
クマ取りの治療法は一つではなく、医師の考え方や技術によって最適なアプローチは異なります。特に下まぶたの手術は、術式の選択が結果を大きく左右するため、複数の専門家の意見を聞くことは非常に有益です。
【セカンドオピニオンを強く推奨するケース】
複数の医師の意見を聞くことで、より客観的な視点からご自身にとって最良の選択肢を見つけ出すことができます。セカンドオピニオンは、最初の医師を疑う行為ではなく、ご自身が心から納得して大切な治療を受けるために必要な、賢明なプロセスなのです。
どれだけ慎重にクリニックを選んでも、医療行為である以上、リスクをゼロにすることはできません。万が一、期待通りの結果にならなかったり、トラブルが発生したりした場合に備え、クリニックの保証制度やアフターフォロー体制を契約前に必ず確認しておくことが、ご自身の身を守る最後の砦となります。
【契約前に必ず確認すべき保証・フォロー体制】
これらの内容は、手術の同意書や契約書に書面で明記されているはずです。口頭での説明だけでなく、必ず書面で内容を隅々まで確認し、不明な点は署名する前に全て解消しておきましょう。充実したアフターフォロー体制は、患者の心身の負担を最後まで支えてくれる、責任感あるクリニックの証と言えます。
今回は、クマ取りで後悔しないために知っておきたい失敗例から、クリニック選びのポイントまで詳しく解説しました。
クマ取りは、顔の印象を大きく左右する非常に繊細な手術です。後悔しないための最も重要な鍵は、医師の確かな技術力と、あなたの状態や希望を深く理解するための丁寧なカウンセリングにあります。
費用や手軽さだけで判断せず、必ず複数のクリニックで話を聞いてみてください。この記事で紹介したポイントを参考に、心から信頼できる医師を見つけることが、あなたの理想を叶えるための大切な第一歩となります。
あなたが安心して施術を受け、より明るい表情で毎日を過ごせるよう、心から願っています。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
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