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「疲れてる?」その一言の原因、目の下のクマ。コンシーラーで隠しきれず、鏡を見るたびに気分が落ち込んでいませんか?美容医療で解決しようにも、「クマ取り手術」と「ヒアルロン酸注入」という選択肢を前に、どちらが自分に合っているのか分からず、立ち止まってしまう方は少なくありません。
実は、クマには原因別に4つのタイプがあり、最適な治療法は全く異なります。自分のタイプを知らずに選んでしまうと、効果がなかったり、不自然な仕上がりになったりと後悔する可能性も。
この記事では、効果の持続期間やダウンタイムなど6つの重要な視点から両者を徹底比較し、あなたのクマに本当に適した治療法を見つけるお手伝いをします。後悔しない選択のために、まずはご自身のクマを正しく知ることから始めましょう。
目の下のクマは、ご自身の意図とは関係なく、周囲に「疲れている」「寝不足」といった印象を与えてしまう、非常によくあるお悩みの一つです。
コンシーラーなどのメイクで隠そうと試みても、時間が経つと浮き出てしまったり、厚塗りになってかえって不自然に見えたりすることも少なくありません。鏡を見るたびに気分が落ち込んでしまう方もいらっしゃるでしょう。
クマを改善するための美容医療には多くの選択肢があります。 その中でも代表的な治療法が「クマ取り手術」と「ヒアルロン酸注入」です。
この二つの治療法は、クマの原因に対するアプローチが根本的に異なります。ご自身のクマのタイプを正しく理解し、それぞれの治療法の違いを知ることが、後悔しない治療選びの第一歩となります。

目の下のクマは、見た目が似ていても、その原因によって主に4つのタイプに分類されます。原因が異なれば、当然ながら効果的な治療法も変わってきます。
まずは、ご自身のクマがどのタイプに当てはまるのか、鏡を見ながら確認してみましょう。複数のタイプが混在していることも珍しくありません。
| クマの種類 | 主な原因 | 簡単なセルフチェック方法 |
|---|---|---|
| 青クマ | 血行不良 | 目尻を指で軽く横に引っ張っても、クマの色味は薄くならない。 |
| 茶クマ | メラニン色素沈着 | 目尻を指で軽く横に引っ張ると、皮膚と一緒にクマも移動する。 |
| 黒クマ | たるみ・凹凸による影 | 顔をまっすぐ上げて天井の光を当てると、クマが薄くなるか消える。 |
| 赤クマ | 筋肉(眼輪筋)の透け | 目の下の膨らんでいる部分が、赤紫色に見える。 |
睡眠不足や疲労、体の冷え、長時間のデスクワークによる眼精疲労などが原因で、目の周りの血流が滞ることで生じます。皮膚の薄い目元から、酸素が少ない暗赤色の血液が流れる毛細血管が透けて見え、青黒い色調を呈します。 内科的な観点からは、鉄分不足による貧血も血行不良を招き、青クマを悪化させる一因となり得ます。
目をこする癖や、メイク落としの際の強い摩擦、紫外線ダメージなどが原因で、皮膚にメラニン色素が沈着した状態です。いわゆる「シミ」や「くすみ」と同じメカニズムで発生します。 アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎、花粉症などで目元にかゆみが出やすい方は、無意識にこすってしまうため、茶クマが生じやすい傾向にあります。
加齢に伴い、眼球をクッションのように支えている脂肪(眼窩脂肪)が前方にせり出してきて、目の下に膨らみ(目袋)を作ります。そして、その膨らみの下に凹みが生まれることで影ができ、黒く見えてしまう状態です。 これは、皮膚のたるみだけでなく、頬の脂肪の減少や、骨格の変化も関係する構造的な問題です。多くの方が「目の下のたるみ」として悩まれるのは、この黒クマです。
黒クマと同様に、眼窩脂肪が前方に突出することで、その下にある目の周りの筋肉(眼輪筋)が圧迫されます。その結果、皮膚を通して眼輪筋の赤みが透けて見えている状態が赤クマです。 黒クマと併発していることが多く、膨らみの部分が赤紫色に見えるのが特徴です。
クマ取り手術は、主に「黒クマ」や「赤クマ」の物理的な原因である眼窩脂肪に直接アプローチする治療法です。膨らみの原因となっている脂肪を取り除いたり、凹んでいる部分へ移動させたりすることで、目の下の凹凸を平坦にし、影を根本から解消します。
クマ取り手術は、一度施術を受けると効果が長期間持続しやすいのが大きなメリットです。クマの根本原因を物理的に解決したいと考える方に推奨される治療法といえます。
ヒアルロン酸注入は、注射によって目の下の凹みや溝を埋め、影を目立たなくさせる治療法です。もともと人の体内に存在するヒアルロン酸という保水成分でできた製剤を、凹みが気になる部分に注入し、皮膚を内側から持ち上げて平らにします。
この治療はメスを使わないため施術時間が10〜20分程度と短く、ダウンタイムも比較的軽度なのが特徴です。「手術には抵抗がある」「まずは手軽な方法を試したい」という方に適しています。 骨が痩せてできたくぼみが原因の「黒クマ」に特に有効です。また、皮膚に厚みが出ることで、血管が透ける「青クマ」や筋肉が透ける「赤クマ」を目立たなくさせる効果も期待できます。
ただし、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果は永続的ではありません。製剤の種類や個人差はありますが、効果の持続期間は数ヶ月から1〜2年程度であり、状態を維持するには定期的な施術が必要になります。
クマの種類によって、推奨される治療法は大きく異なります。また、実際には複数のタイプのクマが混在している「混合型」の方も多いため、総合的な判断が重要です。
| クマの種類 | おすすめの治療法 | 治療選択のポイント |
|---|---|---|
| 青クマ | 生活習慣の改善、ヒアルロン酸注入など | まずは血行不良を改善する生活習慣が基本です。ヒアルロン酸で皮膚に厚みを持たせ、血管の透けを軽減する方法もあります。 |
| 茶クマ | 美白外用薬、レーザー治療など | 美容外科的な治療の直接的な適応ではありません。色素沈着に対する皮膚科的な治療(美白剤やレーザー)が中心となります。 |
| 黒クマ | クマ取り手術(経結膜脱脂・ハムラ法) ヒアルロン酸注入 |
脂肪の突出が主な原因なら、根本的に解決できるクマ取り手術が第一選択です。凹みが主な原因の場合は、ヒアルロン酸注入で手軽な改善が期待できます。 |
| 赤クマ | クマ取り手術(経結膜脱脂) ヒアルロン酸注入 |
脂肪による筋肉への圧迫が原因です。脂肪を除去して圧迫を解除するか、ヒアルロン酸で筋肉の色味を目立たなくさせる方法があります。 |
最終的にどの治療法が最適かは、ご自身のクマの状態はもちろん、骨格、皮膚の厚みや弾力性などを専門の医師が総合的に診察した上で判断する必要があります。
自己判断で悩まず、まずは経験豊富な医師のカウンセリングを受け、正確な診断のもとでご自身に合った治療法を見つけることが、満足のいく結果を得るための大切な一歩です。
目の下のクマを改善したいと考えたとき、「クマ取り手術」と「ヒアルロン酸注入」、どちらがご自身に合っているのか迷われる方は少なくありません。
どちらの治療法にも長所と短所があり、クマのタイプやライフスタイル、将来的な希望によって最適な選択は異なります。
ここでは「効果の持続期間」や「ダウンタイム」など、治療を選択する上で特に重要な6つの視点から両者を徹底的に比較します。この情報が、皆様が後悔のない治療法を選ぶための一助となれば幸いです。

治療法を選ぶうえで、効果がどのくらい続くのか、そして将来的にかかる費用はどのくらいかは非常に重要な判断基準です。
一度の治療で根本的に解決したいのか、それとも定期的なメンテナンスを希望するのかによって、適した治療法は変わります。
クマの原因である眼窩脂肪そのものを取り除いたり、凹みへ移動させたりする外科的な手術です。 原因を物理的に取り除くため、その効果は長期間にわたって持続することが期待できます。
一度除去した脂肪細胞が再生することはないため、理論上は効果が長く続きます。 しかし、加齢に伴い皮膚の弾力が失われたり、頬の骨が痩せたりすることで、将来的に別の形のたるみや凹みが生じる可能性はあります。
初期費用は比較的高額ですが、何度も施術を繰り返す必要がないため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。
ヒアルロン酸は、時間をかけて徐々に体内に吸収されていく性質を持つ物質です。 そのため、効果の持続期間には限りがあり、効果を維持するためには定期的な再注入が必要になります。
持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤の種類(分子の結合度合いなど)や注入部位、そして個人の代謝能力によって差が出ます。 一般的には、数ヶ月から2年程度が効果持続の目安とされています。
1回あたりの費用は手術に比べて手頃ですが、継続して行う場合は将来的な総額が手術を上回る可能性があります。
| 項目 | クマ取り手術 | ヒアルロン酸注入 |
|---|---|---|
| 効果の持続期間 | 長期的(半永久的とも言われる) | 数ヶ月~2年程度 |
| 1回あたりの費用 | 比較的高額 | 比較的安価 |
| 将来的なコスト | 追加費用は少ない傾向 | 定期的な注入で総額が高くなる可能性 |
| コストパフォーマンス | 長期的な視点では優れる | 短期的な視点では手軽 |
施術後の回復期間である「ダウンタイム」は、日常生活への影響を考えるうえで無視できない要素です。
お仕事や学校、大切な予定などを考慮して、ご自身のスケジュールに合った治療法を選ぶことが大切です。
まぶたの裏側(結膜側)から余分な脂肪を除去する施術です。皮膚表面を切らずに行うため、傷跡が目立たず、比較的短いダウンタイムで済みますが、一定のダウンタイム期間はございます。
注射による治療のため、体への負担が少なく、ダウンタイムはほとんどないか、あっても非常に短いのが大きな利点です。
| 項目 | クマ取り手術(経結膜脱脂) | ヒアルロン酸注入 |
|---|---|---|
| 期間の目安 | 1~2週間 | 数日程度 |
| 腫れ | あり(数日~1週間がピーク) | 軽度、またはほとんどない |
| 内出血 | 出ることが多い | 出ることがある(点状) |
| 痛み | 鎮痛薬で対応できる程度 | 軽度、またはほとんどない |
| 洗顔・シャワー | 翌日から可能(患部を優しく) | 当日から可能 |
| メイク | 翌日から可能(目周り以外) | 当日~翌日から可能 |
なお、高血圧や血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬・抗凝固薬)を内服中の方は、内出血のリスクが高まる可能性があります。治療前に必ず医師に申告してください。
どちらの治療法も、クマを改善し、より若々しく健康的な印象を目指すものですが、そのアプローチと得意なことが異なります。
理想の仕上がりをイメージしながら、それぞれの特徴を理解しましょう。
目の下の膨らみ(眼窩脂肪)が主な原因である「黒クマ」に対して、その根本原因にアプローチし、改善が期待できる治療法です。 膨らみそのものを物理的になくすことで、目の下をフラットな状態に整えることができます。
経験豊富な医師が、患者様一人ひとりの骨格や脂肪の量に合わせて適切に施術を行えば、非常に自然でスッキリとした目元になります。 ただし、脂肪の取りすぎはかえって不自然な凹みにつながるため、医師の解剖学的な知識と技術力が仕上がりを大きく左右します。
加齢による骨の萎縮や靭帯によって生じる凹みが原因の「黒クマ」や、皮膚が薄くて血管が透けて見える「青クマ」の改善に適しています。 ヒアルロン酸で失われたボリュームを補うことで、凹みによる影を目立たなくさせます。
また、皮膚に厚みを持たせることで、透けて見えていた血管や筋肉の色味を軽減する効果も期待できます。 注入する量や深さを細かく調整できるため、ミリ単位での繊細なデザインが可能です。
自然な仕上がりが期待できますが、注入量が多すぎると不自然に膨らんだり、後述するリスクが生じたりすることがあります。
ご自身のクマのタイプや皮膚の状態、ライフスタイルによって、治療法の向き・不向きがあります。以下の特徴を参考に、ご自身がどちらのタイプに近いか確認してみてください。
どのような医療行為にも、リスクや副作用の可能性はゼロではありません。治療を受ける前に、考えられるリスクを正しく理解し、万が一の場合の対処法についても知っておくことが極めて重要です。
目の下のクマ治療は、お顔の印象を大きく改善する可能性がある一方で、医療行為である以上、慎重な判断が求められます。
内科医の立場から見ても、美容医療は体への介入であり、安全性が最優先されるべきです。例えば、目の下のクマの原因が貧血などの内科的疾患に起因している可能性もゼロではありません。
安心して納得のいく結果を得るためには、患者様ご自身が正しい情報を基に、主体的に治療を選択することが何よりも重要です。
後悔のない選択をするために、特に押さえておくべき3つの重要なポイント、「費用」「医療機関の選び方」「カウンセリング」について、医師の視点から具体的に解説していきます。

治療を検討する際、費用は現実的な問題として非常に重要です。しかし、価格の安さだけで判断することは避けるべきです。
治療費には、医師の技術料だけでなく、使用する薬剤や医療機器、そして安全対策にかかるコストが含まれているからです。
まずは、一般的な費用相場と、最終的に支払う「総額」の内訳を正しく理解しましょう。
治療費用は自由診療のため、クリニックによって大きく異なります。以下はあくまで一般的な目安です。
| 治療法 | 費用相場(両目) | 備考 |
|---|---|---|
| 経結膜脱脂法 | 20万円~40万円 | 脂肪の突出が主な原因の場合に選択されることが多い術式です。 |
| ハムラ法 | 40万円~70万円 | 脂肪の移動を伴うため、より高度な技術を要し、高額になる傾向があります。 |
| ヒアルロン酸注入 | 5万円~12万円 | 1回の注入量や、使用する製剤の種類によって価格は変動します。 |
提示された施術料金が、支払い総額とは限りません。カウンセリングの際には、必ず見積書を作成してもらい、以下の費用が含まれているかを確認することが重要です。
特にヒアルロン酸注入は、効果を維持するために定期的な施術が必要です。1回の費用は手術より安価ですが、10年といった長期的な視点で見ると、手術の総額を上回る可能性も考慮に入れておきましょう。
クマ治療の成功は、執刀する医師の技術力、経験、そして美的センスに大きく依存します。
目の下は皮膚が非常に薄く、血管や神経が複雑に走行している極めてデリケートな部位です。解剖学的な知識に基づいた、ミリ単位の正確な手技が求められます。
料金や広告の印象だけで選ぶのではなく、ご自身の体を安心して任せられる医療機関と医師を、以下のポイントを参考に慎重に見極めてください。
カウンセリングは、治療に関する疑問や不安を解消し、医師との相性を確認するための最後の砦です。
この機会を最大限に活用するために、事前に質問したいことをリストアップしておくことを強くお勧めします。以下のリストを参考に、少しでも疑問に思うことは遠慮なく質問し、すべてに納得した上で治療を決断しましょう。
今回は、クマ取り手術とヒアルロン酸注入の違いについて、効果の持続期間やダウンタイム、リスクなど様々な視点から詳しく解説しました。
クマの根本原因にアプローチし長期的な効果が期待できる「クマ取り手術」と、ダウンタイムが短く手軽に試せる「ヒアルロン酸注入」。それぞれに優れた点があり、どちらか一方が絶対的に良いというわけではありません。
大切なのは、ご自身のクマのタイプやライフスタイル、そして「どんな目元になりたいか」という理想に合わせて、納得できる治療法を選ぶことです。後悔のない選択をするために、まずは勇気を出して専門のクリニックでカウンセリングを受け、あなたの悩みをじっくり相談することから始めてみませんか。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
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