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30・40代に入り、「疲れている?」と周囲から指摘されることが増えていませんか。鏡を見るたびに感じる疲労感や年齢サインの原因は、実年齢以上に老けた印象を与えてしまう目の下の「クマ」かもしれません。
コンシーラーで隠しきれないそのクマ、実は単なる寝不足や血行不良ではなく、皮膚のたるみといったセルフケアでは解消できない構造的な変化が始まっているサインです。放置すれば、見た目の印象はさらに老けてしまう可能性があります。
しかし、30・40代は根本的な治療を始める絶好のタイミングです。研究によっては、適切な治療によって見た目の印象が改善するというデータも報告されています。この記事では、あなたのクマの正体を見極め、最適な治療法、そして後悔しないための知識までを詳しく解説します。
30・40代に入り、「疲れている?」「寝不足?」と周囲から指摘されることが増えていませんか。 ご自身で鏡を見た際、ふと顔に疲労感や年齢のサインを感じることもあるかもしれません。
その原因の多くは、目の下に現れる「クマ」にあります。 クマは見た目の印象を大きく左右する要因の一つです。 実年齢よりも老けて見えたり、不健康な印象を与えたりします。
30・40代は仕事や私生活で多忙を極める一方、身体には少しずつ加齢による変化が現れ始める時期です。 まずはご自身のクマがどのタイプで、何が原因かを正しく知ることが、効果的な対策への第一歩となります。

目の下のクマは、原因によって主に3つのタイプに分類されます。 複数の原因が重なった「混合クマ」の方も少なくありません。 ご自身のクマがどれに当てはまるか、鏡で確認してみましょう。
| クマの種類 | 色の特徴 | 簡単な見分け方 | 主な原因 |
|---|---|---|---|
| 青クマ | 青黒い、紫がかった色 | 目の下の皮膚を軽く下に引っ張ると、色が少し薄くなる | 血行不良(静脈血のうっ滞) |
| 茶クマ | 茶色い、くすんだ色 | 皮膚を引っ張っても、色や濃さは変わらない | メラニン色素沈着 |
| 黒クマ | 目の下が黒い影に見える | 顔を真上に向け、鏡を見るとクマが薄くなる、または消える | 皮膚のたるみ、くぼみによる影 |
青クマ 目の下の皮膚は非常に薄いため、その下にある毛細血管が透けて見えやすい部分です。 血行不良になると酸素が不足した暗赤色の静脈血が滞り、それが青黒く見えます。
茶クマ 目をこする摩擦や紫外線ダメージなどが原因でメラニン色素が過剰に作られ、皮膚に沈着した状態です。 これは医学的には「炎症後色素沈着」と呼ばれるシミの一種と考えることができます。
黒クマ 加齢などが原因で目の周りの構造が変化し、影ができて黒く見えている状態です。 皮膚のたるみや、目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前に出てくることが主な原因となります。
現代の生活でパソコンやスマートフォンは不可欠なツールです。 しかし、その長時間の使用が「青クマ」の大きな原因となります。 内科医の視点から見ても、血行は全身の健康状態を映す鏡です。
画面を集中して見続けると、まばたきの回数が無意識に減少します。 これにより目の周りの筋肉(眼輪筋)が緊張し、こわばってしまいます。 この筋肉の緊張が、目の周りを流れる毛細血管を圧迫し、血流の滞りを引き起こすのです。
血液は全身に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を担っています。 血流が滞ると、酸素の少ない暗赤色の血液(静脈血)がうっ滞します。 目の下の皮膚は厚さが約0.6mmと非常に薄いため、このうっ滞した血液の色が透けて青黒いクマとして現れます。
さらに、デスクワークなどで同じ姿勢を続けることは要注意です。 首や肩のコリは、頭部への血流全体を悪化させます。 睡眠不足やストレスは自律神経のバランスを乱し、血管を収縮させるため、血行不良をさらに助長し、青クマを濃くする要因となります。
30・40代になると、「黒クマ」に関するお悩みが増加する傾向にあります。 これは、加齢に伴う顔の解剖学的な構造変化が主な原因です。 多くの研究で、下まぶたの加齢性変化には、皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出が大きく関わることが示されています。
私たちの眼球は、クッションの役割を持つ**眼窩脂肪(がんかしぼう)によって保護されています。 そして、この脂肪が前に飛び出さないように、目の周りの筋肉である眼輪筋(がんりんきん)**と、**眼窩隔膜(がんかかくまく)**という薄い膜が壁となって支えています。
しかし、加齢によって皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少します。 それと同時に、眼輪筋や眼窩隔膜といった支持組織も徐々にゆるんできます。 この支える力が弱まると、眼窩脂肪はその重みを支えきれず前方に押し出されます。
この前に突き出たふくらみが、いわゆる「目袋」です。 そして、目袋の下にできる溝(涙溝)が影となり、疲れた印象や老けた印象を与える黒クマが生まれるのです。
青クマやごく初期の茶クマは、セルフケアで改善が期待できる場合があります。 十分な睡眠、目元を温めることによる血行促進、保湿や美白成分配合のアイクリームなどが有効です。
しかし、「黒クマ」は皮膚のたるみや脂肪の突出といった解剖学的構造の変化が原因です。 そのため、化粧品などのセルフケアで根本的に解消することは極めて困難です。 コンシーラーで隠そうとしても、目袋のふくらみと下のくぼみが作る凹凸の「影」そのものを消すことはできません。 かえって厚塗りになり、メイクがよれて小じわが目立つ原因にもなります。
近年、SNSなどの影響もあり、30・40代で美容医療によるクマ治療を検討する方が増えています。 下眼瞼形成術などの治療は「老けて見える」「疲れて見える」といった老化のサインを改善するために行われる一般的な選択肢です。
「まだ早いのでは?」とためらう方もいるかもしれません。 しかし、たるみが大きく進行する前に治療を行う方が、より少ない負担で長期的に良好な結果を維持できる可能性があります。 構造的な問題には、その構造自体にアプローチする治療が有効です。 クマが気になり始めた30・40代は、専門のクリニックに相談するのに適したタイミングと言えるでしょう。
30・40代の目の下のクマは、単なる疲労のサインではなく、多くの場合、皮膚やその下の構造的な変化が原因です。 そのため、セルフケアでの改善には限界があり、美容医療によるアプローチが有効な選択肢となります。
クマの治療法は多岐にわたりますが、大切なのはご自身のクマのタイプや原因、そしてライフスタイルに合った方法を選ぶことです。 ここでは、30代の方に適した代表的な治療法を、それぞれの特徴とともに詳しく解説します。

「手術には抵抗がある」「長い休みは取れない」という方には、メスを使わない治療法が検討されます。 ダウンタイムが短く、比較的気軽に受けられるのが特徴です。
ヒアルロン酸注入 目の下のくぼみが影となり黒く見える「黒クマ」に適した治療法です。 くぼんでいる部分にヒアルロン酸製剤を注入し、皮膚を内側から持ち上げることで段差を解消し、影を目立たなくさせます。
目の周りは皮膚が薄く、血管や神経が密集する解剖学的に非常に複雑な部位です。 合併症を避けるためには、医師の深い解剖学的知識と正確な注入技術が不可欠です。
レーザー治療 主に色素沈着が原因の「茶クマ」や、血行不良による「青クマ」の改善に用いられます。
これらの「切らない治療」は手軽さが魅力ですが、根本的な構造の問題解決には至らない場合もあります。
目の下のふくらみ(目袋)が主な原因である「黒クマ」に対して、根本的な解決を目指す外科的な治療法です。 長期的な効果を望む方や、ふくらみがはっきりしている方におすすめです。
経結膜脱脂術 まぶたの裏側にある結膜(けつまく)という粘膜を数ミリ切開します。 そこからクマの原因となっている余分な眼窩脂肪(がんかしぼう)を取り除く手術です。
この方法は、まだ皮膚のたるみが少ない30代の方に特に適した治療法とされています。
脂肪注入 経結膜脱脂術と組み合わせて行われることが多い治療です。 ご自身の太ももやお腹などから採取した脂肪を、目の下のくぼんだ部分に注入します。
これらの外科的治療は、医師の技術やデザイン力が結果を大きく左右します。
ふくらみとくぼみが混在するタイプのクマに非常に有効な、より進んだ外科的治療法です。 単に脂肪を取り除くだけでなく、その脂肪を有効活用して理想的な形態を目指します。
脂肪再配置(裏ハムラ法) 経結膜脱脂術と同様にまぶたの裏側からアプローチします。 ふくらみの原因である眼窩脂肪を、くぼんでいる部分(涙溝)へ移動させて固定する手術です。 この方法は、下まぶたと頬の境界線を滑らかにすることを目指して進化してきたアプローチの一つです。
突出した脂肪を的確に移動・安定させることで、より若々しい目元を作り出すことを目指します。 目の周りの解剖は非常に複雑なため、この手術を成功させるには、医師の深い解剖学的知識と経験が不可欠です。
これまでご紹介した各治療法の特徴を、一覧表にまとめました。 ご自身のクマの状態、ライフスタイル、そしてどのような結果を望むかに合わせて、治療法を比較検討することが大切です。
| 治療法 | 適したクマの種類 | メリット | デメリット | ダウンタイムの目安 |
|---|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | くぼみによる黒クマ | ・施術が短時間 ・ダウンタイムがほぼない |
・効果が一時的 ・凹凸のリスク |
ほぼなし~数日 |
| レーザー治療 | 茶クマ、青クマ | ・肌質改善も期待 ・ダウンタイムが短い |
・複数回の治療が必要 ・効果に個人差 |
ほぼなし~数日 |
| 経結膜脱脂術 | ふくらみによる黒クマ | ・傷跡が残らない ・効果の持続性が高い |
・くぼむリスク ・腫れ、内出血 |
約1~2週間 |
| 脂肪注入 | くぼみが混在するクマ | ・自然な仕上がり ・アレルギーリスクが低い |
・脂肪の生着率に個人差 ・脂肪採取部に負担 |
約2~3週間 |
| 脂肪再配置 | ふくらみとくぼみが混在 | ・自然で滑らかな仕上がり ・くぼむリスクが低い |
・医師の技術力が必要 ・ダウンタイムがやや長い |
約2~3週間 |
近年では、人工知能(AI)を用いた客観的な評価で、下まぶたの外科的治療によって平均して約2歳若返って見えるというデータも報告されています。 これは、クマ治療が見た目の印象を大きく改善する可能性を示唆しています。
どの治療法が最適かは、専門の医師による診察のもとで、個々の状態に合わせて判断することが最も重要です。 カウンセリングでご自身の希望をしっかりと伝え、納得のいく治療法を選択しましょう。
30・40代でクマ取り治療を検討する際、多くの方が不安を感じるかもしれません。 「失敗したらどうしよう」「どのクリニックが良いのだろう」という声は少なくありません。
クマ取りは顔の印象を大きく変える可能性がある、非常に繊細な手術です。 だからこそ、満足できる結果を得るためには、事前の情報収集と慎重なクリニック選びが何よりも重要になります。
ここでは、医師の視点から、後悔しないクマ取り治療のために知っておくべき5つの重要なポイントを、具体的なデータや症例を交えて詳しく解説します。

クマ取り治療の成功は、担当する医師の知識、技術、経験に大きく依存します。 目の周りは解剖学的に極めて複雑なため、医師選びは最も重要なステップです。
まず確認したいのは、医師が持つ専門資格です。 特に「形成外科専門医」は、体の表面の異常や変形を治すための厳しいトレーニングを積んだ専門家です。 複雑な解剖構造を熟知しているため、安全で精度の高い手術が期待できます。
次に、症例写真を詳細に確認しましょう。 単に「きれいになった」という印象だけでなく、以下の専門的な視点でチェックすることが大切です。
【症例写真のチェックポイント】
ご自身が「美しい」と感じる症例を数多く手がけている医師は、あなたの理想を共有しやすいパートナーとなる可能性が高いでしょう。
クマ取り治療は、原則として健康保険が適用されない自由診療です。 そのため、費用はクリニックや施術内容によって大きく異なります。 まずは希望する施術のおおよその相場を把握することが大切です。
| 施術方法 | 料金相場(両目) |
|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 5万円~15万円 |
| 経結膜脱脂術 | 20万円~40万円 |
| 脂肪注入・脂肪再配置 | 30万円~60万円 |
| レーザー治療 | 1回 1万円~5万円(複数回必要) |
ここで最も注意すべきは、提示された金額が「総額費用」であるかどうかです。 カウンセリングの際には、見積もりに以下の項目が含まれているか、一つひとつ確認しましょう。
【総額費用に含まれるか確認すべき項目】
特に麻酔は、局所麻酔のみの場合と、リラックス効果のある笑気麻酔や眠っている間に終わる静脈麻酔を併用する場合で料金が変わります。 安全性や快適性を考慮して、どの麻酔が自分に適しているか医師と相談しましょう。
見積もりを受け取ったら、「この金額以外に追加で費用が発生する可能性はありますか?」と明確に質問することが重要です。 後になって想定外の出費で悩むことのないよう、費用については事前にすべてクリアにしておきましょう。
カウンセリングは、あなたの悩みや希望を医師に伝え、最適な治療法を共に見つけるための極めて重要な時間です。 ただ説明を聞くだけでなく、疑問や不安をすべて解消する場として活用しましょう。 信頼できる医師は、どんな些細な質問にも誠実に答えてくれるはずです。 以下のリストを参考に、聞き忘れがないように準備して臨むことをお勧めします。
【カウンセリング質問チェックリスト】
□ 診断と治療方針について
□ 施術とリスクについて
□ 術後と費用について
納得できるまで説明を受け、この医師になら安心して任せられる、と心から思えるかどうか。 ご自身の感覚を大切にすることも、良い結果につながる重要な要素です。
外科的なクマ取り治療を受ける上で、多くの方が心配されるのがダウンタイムです。 一般的な経過を事前に知っておくことで、術後も落ち着いて過ごすことができます。
【主なダウンタイム症状と期間の目安】
一方で、頻度は低いものの、以下のような副作用や合併症のリスクもゼロではありません。
これらのリスクを最小限に抑えるため、医師は術中の出血を抑える電気メスを使用するなど、様々な工夫を凝らしています。
リスクについてもしっかりと説明を受け、十分に理解した上で施術に臨むことが大切です。
今回は30・40代のクマ取りについて、原因から最新の治療法、後悔しないためのクリニック選びまで詳しくご紹介しました。
目の下のクマは、自分では気づかないうちに「疲れた印象」や「老けた印象」を与えてしまうサインです。 セルフケアでは改善が難しい構造的な原因も、美容医療なら根本からアプローチできます。
大切なのは、ご自身のクマの原因を正しく知り、豊富な選択肢の中から本当に合った治療法を見つけること。 そのためには、料金や手軽さだけでなく、医師の技術力や経験、そして何よりもカウンセリングで納得できるまで話せることが重要になります。
「まだ早いかな?」と悩む今こそ、専門家への相談に最適なタイミングです。 まずは勇気を出して、信頼できるクリニックのカウンセリングで、あなたの悩みを聞いてもらうことから始めてみませんか。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
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