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長年の悩みだったクマを解消するため、勇気を出して受けたクマ取り手術。しかし、期待とは裏腹に、目元に茶色いシミのようなものが現れたら…。「手術が失敗したのでは?」と、不安や後悔でいっぱいになってしまいますよね。
でも、どうか諦めないでください。その色素沈着は、手術の失敗ではなく、身体が回復しようとする過程で起こる自然な反応かもしれません。その原因は一つではなく、施術による「炎症後色素沈着」や内出血が関係する「ヘモジデリン沈착」など、主に4つが考えられます。
この記事では、なぜクマ取り後に色素沈着が起こるのか、その原因を詳しく解説するとともに、正しいスキンケアから専門的な美容医療まで、改善のための具体的な5つの対処法を専門家の視点からご紹介します。あなたの悩みに寄り添い、より良い状態を目指すためのヒントが見つかるかもしれません。
クマ取り手術を受けた後、目元の悩みが解消されることを期待していたのに、かえって茶色いシミのようなものが目立つようになると、非常に不安になりますよね。
「もしかして手術がうまくいかなかったのでは?」と心配される方も少なくありません。
しかし、クマ取り後に一時的に色素沈着が悪化したように見えることは、決して珍しいことではないのです。これは手術の失敗ではなく、身体の正常な治癒過程で起こりうる反応の一つです。
その原因は一つではなく、主に以下の4つの可能性が考えられます。ご自身の状態を正しく理解し、適切に対処するためにも、まずはその原因について詳しく知ることが大切です。

炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)は、英語の「Post-Inflammatory Hyperpigmentation」の頭文字をとって「PIH」とも呼ばれます。
これは、ニキビや虫刺されの跡がシミとして残るのと同じ現象です。皮膚に何らかの炎症が起きた後、その修復過程でメラニン色素が過剰に作られ、肌に沈着してしまう状態を指します。
クマ取り手術も、メスによる切開やレーザーの熱エネルギーなど、皮膚にとっては一種の「炎症」を引き起こす刺激となります。肌は、この刺激から自身を守ろうとして、メラニンを作り出す細胞(メラノサイト)を活性化させます。
この防御反応が過剰に働くと、メラニンが必要以上に生成されてしまい、茶色い色素沈着として皮膚の表面に現れるのです。
炎症後色素沈着(PIH)の特徴
特に、アトピー性皮膚炎などで普段から肌の炎症が起きやすい方や、日焼けをしやすい方は、PIHが起こる可能性がやや高い傾向にあります。
手術後、目元に内出血(青あざ)が生じることがあります。これは手術操作によって微細な血管が傷つくために起こる、ごく自然な経過です。
通常、この内出血は1〜2週間ほどで黄色っぽく変化しながら体内に吸収され、きれいに消えていきます。
しかし、内出血の範囲が広かったり、体質的に吸収が遅かったりすると、「ヘモジデリン沈着」という別の種類の色素沈着を引き起こすことがあります。
ヘモジデリンとは、血液の赤い色素であるヘモグロビンが分解されてできる、鉄分を主成分とする色素です。皮膚の下に漏れ出た血液が分解される過程で、このヘモジデリンが皮膚の組織内に沈着し、茶色や黄色みがかったシミとして残ってしまうのです。
| 種類 | 原因となる色素 | 色調 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 炎症後色素沈着(PIH) | メラニン | 茶色・褐色 | 施術の炎症反応によってメラノサイトが活性化し生成される |
| ヘモジデリン沈着 | ヘモジデリン(鉄) | 黄褐色・茶褐色 | 内出血の血液成分が分解されずに皮膚内に残ることで発生する |
ヘモジデリン沈着は、PIHに比べると治るまでに時間がかかる傾向がありますが、こちらも時間経過とともに少しずつ薄くなっていくことがほとんどです。
手術後の目元の皮膚は、肌を守るバリア機能が一時的に低下し、非常にデリケートな状態になっています。そのため、普段なら何でもないような外部からの刺激が、色素沈着の引き金になってしまうことがあります。
特に注意が必要なのが「摩擦」と「紫外線」です。これらの刺激は、回復過程にある肌に微細な炎症を繰り返し引き起こし、メラノサイトを絶えず活性化させてしまいます。
【要注意】色素沈着を招く日常の習慣
目の下の皮膚はもともと非常に薄く、紫外線の影響を受けやすい部位です。術後でバリア機能が低下している肌は、紫外線のダメージをさらに受けやすくなっています。
適切な紫外線対策を怠ると、肌を守るために生成されたメラニンが過剰に蓄積し、新たなシミや色素沈着の直接的な原因となってしまうのです。
これまで気付かなかったシミや肝斑(かんぱん)が、クマ取り手術をきっかけに表面化してくることがあります。これを「潜在的なシミ・肝斑の顕在化」と呼びます。
私たちの肌の奥には、まだ目には見えない「シミ予備軍」が隠れている場合があります。手術による炎症などの刺激が引き金となり、それまで眠っていたメラノサイトが活性化することで、今まで見えなかったシミや肝斑が肌表面に姿を現すのです。
特に「肝斑」は、30代〜50代の女性に多く見られ、女性ホルモンのバランスの乱れや摩擦によって悪化しやすい性質があります。そのため、手術という物理的な刺激が、肝斑を濃くしてしまう可能性があります。
もしかして肝斑?セルフチェックリスト
また、クマによる影がなくなることで、以前から存在していたシミや肝斑が、相対的に目立つようになったと感じるケースもあります。これも、色素沈着が悪化したと感じる一因かもしれません。
クマ取りの手術後、期待とは裏腹に目の下が茶色っぽくなり、「このまま消えないのでは?」と不安に感じていらっしゃるかもしれません。
しかし、術後に見られる色素沈着の多くは、適切なケアと治療によって改善が期待できます。大切なのは、ご自身の状態を正しく理解し、慌てずに対処することです。
ここでは、ご自宅で始められるセルフケアから専門的な美容医療まで、色素沈着を改善するための5つの具体的な方法を、医師の視点から詳しく解説します。

術後のデリケートな肌にとって、紫外線は色素沈着を悪化させる最大の要因です。手術によって肌のバリア機能が一時的に低下しているため、普段以上に紫外線の影響を受けやすくなっています。
目の下の皮膚はもともと非常に薄く、紫外線のダメージが蓄積しやすい部位です。ここで紫外線対策を徹底することが、回復への重要な第一歩となります。
【日焼け止めの選び方のポイント】
| 項目 | ポイント | 具体的な選び方 |
|---|---|---|
| 紫外線防御効果 | SPF30/PA+++以上 | 日常生活ではSPF30前後、屋外活動が多い日はSPF50/PA++++を目安にしましょう。 |
| 肌への優しさ | 低刺激性の処方 | 術後の敏感な肌には、紫外線を反射させる「紫外線散乱剤(ノンケミカル処方)」がおすすめです。 |
| テクスチャー | 摩擦なく塗れるもの | 伸びが良く、なめらかな乳液やクリームタイプを選び、肌への負担を減らしましょう。 |
用語解説:紫外線散乱剤と吸収剤
【色素沈着を防ぐ日焼け止めの正しい使い方】
日焼け止めだけに頼らず、UVカット機能のあるサングラスや帽子、日傘を併用することも非常に有効です。物理的に紫外線を遮断することで、肌への負担をさらに軽減できます。
紫外線対策と並行して、色素沈着にアプローチする成分が配合された化粧品を取り入れることも有効なセルフケアです。
ただし、術後の肌は敏感になっているため、新しい化粧品を使用する前には、腕の内側などで必ずパッチテストを行い、異常が出ないことを確認してから使い始めましょう。
【代表的な美白有効成分とその働き】
これらの成分は、即効性があるわけではありません。肌のターンオーバー(新陳代謝)に合わせて効果が現れるため、最低でも3ヶ月以上は継続して使用することが大切です。焦らず、根気強くケアを続けましょう。
「こする」という物理的な刺激は、肌に微細な炎症を引き起こします。この炎症が繰り返されると、メラノサイトが活性化し、炎症後色素沈着の直接的な原因となります。
特に手術で敏感になっている目の周りは、徹底して優しく扱う必要があります。日々のスキンケアやメイク習慣を見直してみましょう。
【摩擦を避けるためのスキンケア・メイク術チェックリスト】
無意識に行っている習慣が、色素沈着を悪化させている可能性があります。一つひとつ丁寧に見直すことが、改善への近道です。
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、より高い効果を求める場合は、美容医療による治療も選択肢の一つです。
大切なのは、色素沈着の種類(PIH、ヘモジデリン沈着、肝斑など)を医師が正確に診断し、肌の状態に合った治療法を選択することです。
【代表的な色素沈着治療】
これらの治療は、1回で完了するものではなく、複数回の施術を重ねることで徐々に効果を実感できる場合がほとんどです。費用やダウンタイム、考えられるリスクについて、カウンセリングで十分に説明を受け、納得した上で治療を開始しましょう。
「そのうち消えるだろう」と自己判断で放置してしまうと、色素沈着が悪化し、治療にさらに時間がかかってしまうことがあります。
少しでも不安を感じたら、まずは手術を受けたクリニックに相談してください。その上で、セカンドオピニオンとして他の専門医の意見を聞くことも大切です。
【信頼できるクリニック選びの5つのポイント】
信頼できる医師は、あなたの不安に寄り添い、一人ひとりに合った治療計画を一緒に考えてくれるでしょう。焦らずじっくりと治療に取り組むことが、悩みの解決につながります。
今回は、クマ取り後に起こりうる色素沈着の原因と、その対処法について詳しく解説しました。
手術後にシミが目立つようになると不安になりますが、その多くは炎症や内出血による一時的な反応であり、手術の失敗ではありません。
大切なのは、術後のデリケートな肌を「紫外線」と「摩擦」から徹底的に守ることです。日焼け止めの徹底や、ゴシゴシこすらない優しいスキンケアを今日から始めてみましょう。
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、ご自身の症状が何なのか不安なときは、自己判断で放置せず、まずは専門のクリニックに相談することが解決への近道です。
焦らず、ご自身の肌と向き合いながら適切なケアを続けて、理想の目元を目指しましょう。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
受付時間:9:00〜20:00