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クマ取り手術で念願のすっきりした目元を手に入れたはずが、目がゴロゴロ、チクチクする…。そんな不快な症状に、「もしかして手術は失敗?このまま治らないのでは」と不安になっていませんか?
そのゴロゴロ感は、多くの場合、回復過程で起こる一時的なものです。例えば、白目がむくむ「結膜浮腫」は、多くの場合、時間の経過とともに自然に軽快する傾向にあります。しかし、その症状の裏には、放置すると視力低下につながる危険なサインが隠れている可能性もゼロではありません。
当記事では、ゴロゴロ感の3つの原因から、症状を和らげる正しいセルフケア、そして受診すべき危険なサインの見分け方まで詳しく解説します。ご自身の症状と照らし合わせ、不安を解消して快適なダウンタイムを過ごしましょう。
クマ取り手術の後に目がゴロゴロしたり、異物感があったりすると、「手術はうまくいったのか」「このまま治らないのでは」と不安になりますよね。
多くの場合、これらの症状は手術後の正常な回復過程で起こる一時的なものです。しかし、その原因を正しく知ることで、過度な心配を減らし、適切に対処できます。
主な原因は、大きく分けて以下の3つです。
それぞれの原因について、内科医の視点も交えながら詳しく解説します。


クマ取り手術は、目元という非常にデリケートな部位を操作します。そのため、目の潤いを保つ「涙」の量や質に一時的な影響が出ることがあります。
私たちの目の表面は、涙が作る薄い膜(涙液層)で常に覆われています。この涙液層は、目の乾燥を防ぎ、スムーズなまばたきを助ける潤滑油の役割を担っています。
しかし、手術による腫れや炎症は、この大切な涙のバランスを崩すことがあります。
涙の分泌量が減る
手術という身体への負担(侵襲)は、涙の分泌をコントロールしている自律神経の働きを一時的に乱すことがあります。これにより、涙の分泌量自体が減ってしまうのです。
涙の質が変わる
涙は単なる水分ではありません。「油層」「水層」「ムチン層」の3層構造でできています。特にまぶたの縁にある「マイボーム腺」から分泌される油層は、涙の蒸発を防ぐフタの役割をしています。手術の影響でこの機能が低下すると、涙がすぐに乾いてしまい、目が乾燥しやすくなります。
このような涙の量と質の変化が、術後のドライアイ症状を悪化させます。目が乾く、しょぼしょぼする、ゴロゴロするといった不快な症状につながるのです。
もともとドライアイの素因がある方、例えば長時間のPC作業が多い方や、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患をお持ちの方は、症状をより強く感じやすい傾向があります。
目のゴロゴロ感は、眼球の表面で物理的な摩擦が起きているサインでもあります。クマ取り手術後には、主に2つの原因でこのような物理的刺激が起こりやすくなります。
一つ目は「結膜浮腫(けつまくふしゅ)」です。 これは、白目やまぶたの裏を覆う透明な膜(結膜)が、手術の炎症や麻酔の影響でむくんでしまう状態です。白目がゼリー状にブヨブヨと腫れあがり、まばたきをするたびに眼球とこすれて強い異物感やゴロゴロ感が生じます。
報告によれば、結膜浮腫は術後24〜48時間以内に現れることが多く、約90%以上は数日から1週間ほどで自然に軽快します。
二つ目は「縫合糸による刺激」です。 まぶたの裏側から脂肪を取り出す「経結膜脱脂法」では、切開部を糸で縫い合わせることがあります。この縫合糸の端が眼球の表面、特に黒目の部分(角膜)に触れると、まばたきのたびに角膜をこすって傷がついてしまいます。
この状態を「角膜びらん」と呼び、目のゴロゴロ感やチクチクする痛み、涙が止まらないといった症状の原因となります。
| 原因 | 状態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 結膜浮腫 | 白目がゼリー状にむくむ | ゴロゴロ感、異物感、白目の充血 |
| 縫合糸による刺激 | 縫合糸が黒目(角膜)に接触する | 強い異物感、チクチクする痛み、涙が出る |
角膜びらんは、多くの場合、抗菌薬の点眼や軟膏による治療で徐々に改善します。しかし、糸が当たり続けている場合は、原因となっている糸の除去が必要になることもあります。
クマ取り手術にはいくつかの方法があり、どの術式を選んだかによっても、術後のゴロゴロ感の出やすさが異なります。
経結膜脱脂法(まぶたの裏側からのアプローチ)
まぶたの裏側にある結膜を切開するため、眼球表面への影響が最も出やすい術式です。前述した「結膜浮腫」や「縫合糸による刺激」が起こりやすく、術後のゴロゴロ感を最も感じやすいといえます。
経皮法(皮膚側からのアプローチ)
下まぶたの皮膚側を切開するため、眼球への直接的な刺激は少ない傾向にあります。しかし、術後の腫れが強く出ると、まぶたが眼球を圧迫したり、まばたきがしにくくなったりします。これにより、間接的に目の乾燥や異物感を引き起こすことがあります。
脂肪注入やヒアルロン酸注入を併用した場合
目の下のくぼみを補うために脂肪やヒアルロン酸を注入すると、まぶたの裏側の形状がわずかに変化します。その変化に目が慣れるまでの間、一時的に違和感や異物感として感じられることがあります。
これらの症状は、いずれも回復過程で起こりうるものです。ご自身の受けた手術方法と照らし合わせ、原因を理解しておきましょう。
術後のゴロゴロ感は多くが一時的なものですが、中には早急な対応が必要な危険なサインが隠れていることもあります。
以下のチェックリストに当てはまる症状が見られた場合は、様子を見ずに、すぐに手術を受けたクリニックまたは眼科専門医に連絡してください。
【すぐに受診が必要な危険なサイン】
□ 急に見えにくくなった、視界がかすむ、視野が狭くなった
術後に出血した血液のかたまり(血腫)が、視力に関わる視神経を圧迫している可能性があります。これは「視神経症」と呼ばれ、緊急の処置が必要です。日本眼科学会も視神経の圧迫は48時間以内の解除を推奨しており、特に術後48時間以内の視力変化には厳重な注意が求められます。
□ 我慢できないほどの強い目の痛みや頭痛がある
単なるゴロゴロ感とは違う、鋭い痛みやズキズキする痛みは要注意です。眼圧の急激な上昇や、眼の奥での重度の感染症などが疑われます。
□ 日に日に目の腫れや赤みがひどくなる
通常、術後の腫れや赤みは数日をピークに徐々に引いていきます。もし、時間が経つにつれて症状が悪化している場合は、細菌感染症などの合併症が考えられます。
□ 大量の膿のような目やにが出る
黄色や緑色の粘り気のある目やには、細菌感染の典型的なサインです。速やかに抗菌薬による治療が必要となります。
これらの危険なサインがなく、ゴロゴロ感や軽い充血が日に日に少しずつでも改善している場合は、正常な回復過程である可能性が高いです。
しかし、ご自身の判断は禁物です。少しでも不安や異常を感じたら、ためらわずに専門医に相談することが最も安全で確実な方法です。
クマ取り手術後の目がゴロゴロするなどの不快な症状は、多くの場合、回復過程で自然に軽快します。しかし、適切なセルフケアを行うことで、症状を和らげ、回復をよりスムーズにすることが可能です。
また、どのような状態であれば様子を見てよいのか、いつ医療機関に相談すべきかを知っておくことは、心の安心につながります。
ここでは、ご自身でできるケアの方法と、受診を判断するための具体的な基準について、医学的な観点から詳しく解説します。


手術後のデリケートな目には、自己判断で市販の目薬を使うことは慎重になるべきです。まずは、手術を受けたクリニックから処方された点眼薬を指示通りに使用することが最優先です。
もし、処方薬だけでは乾燥感が気になる場合など、市販薬の使用を検討する際は、選び方が非常に重要になります。
【目薬の選び方のポイント】
推奨される種類
涙の成分に近く、目の潤いを補うことを目的とした「人工涙液」タイプの目薬が適しています。特に、防腐剤が含まれていない使い切りタイプのものを選びましょう。防腐剤(塩化ベンザルコニウムなど)は、角膜の細胞にダメージを与える可能性があり、傷の治りを妨げることがあります。
避けるべき種類
血管収縮剤配合の目薬
充血を取る効果をうたった製品に多く含まれます。一時的に白目の血管を収縮させて充血を改善しますが、効果が切れるとリバウンドでかえって充血がひどくなることがあります。
清涼感の強いタイプ
メントールなどが配合されたスースーするタイプの目薬は、刺激が強く、術後の敏感な目には負担となり炎症を悪化させる可能性があります。
【正しい点眼の方法】
手を清潔にする
点眼の前には、必ず石鹸で手を洗い、清潔な状態で行いましょう。
容器の先端をつけない
点眼する際、容器の先端がまつ毛やまぶた、眼球に触れないように注意してください。雑菌が容器の中で繁殖する原因となります。
点眼後はまばたきをしない
1滴点眼したら、すぐにまばたきをせず、静かに目を閉じます。その後、涙点(目頭にある涙の排出口)を1分ほど軽く指で押さえてください。これにより、薬液が目全体に行き渡り、鼻や喉に流れて全身性の副作用が出るのを防ぎます。
市販薬を使いたい場合は、まず手術を受けたクリニックに相談し、使用しても問題ないか、どの製品が適しているかを確認するのが最も安全です。
「冷やす」ケアと「温める」ケアは、それぞれ目的が異なり、行うべきタイミングを間違えると逆効果になることがあります。時期に応じた適切な対処を心がけましょう。
| 時期 | 対処法 | 目的とメカニズム |
|---|---|---|
| 急性期 (術後~72時間程度) |
冷やす | 血管を収縮させ、炎症を抑える 手術によるダメージで血管から血液や水分が漏れ出し、腫れや内出血が起こります。冷却により血管を収縮させ、これらの漏れを最小限に食い止め、痛みも緩和します。 |
| 回復期 (腫れが引いた後) |
温める | 血行を促進し、組織の修復を早める 温めることで血管が広がり、血の巡りが良くなります。これにより、溜まった内出血の吸収が早まり、傷の修復に必要な栄養や酸素が細胞に行き渡りやすくなります。 |
【具体的なケアの方法】
冷やす場合(急性期)
清潔なガーゼやタオルで保冷剤を包み、まぶたの上から優しく当てます。1回15分程度を目安にし、少なくとも1時間の間隔をあけてください。凍傷を防ぐため、保冷剤を直接肌に当てることは絶対に避けてください。
温める場合(回復期)
蒸しタオルや市販のホットアイマスクなどを使い、心地よいと感じる温度で5~10分程度温めます。熱すぎると低温やけどのリスクがあるため、温度には十分注意しましょう。
どちらのケアをすべきか迷った場合は、腫れや熱っぽさがあれば「冷やす」、それらが落ち着いていれば「温める」が基本です。しかし、自己判断に不安があれば、必ずクリニックに確認してください。
コンタクトレンズやアイメイクは、目に直接的・間接的な負担をかけるため、医師の許可が出るまでは控えることが鉄則です。再開時期は手術の方法や個人の回復速度によって大きく異なります。
【コンタクトレンズの再開】
目安
一般的には術後1週間から可能とされますが、安全を考慮すると、ゴロゴロ感や乾燥感、結膜のむくみが完全に落ち着く3週間後が一つの目安です。
控えるべき理由
物理的な刺激
レンズがまぶたの裏の切開創や、むくんでいる結膜に触れ、傷の治りを遅らせます。
角膜への酸素不足
角膜の細胞が修復されるには十分な酸素が必要ですが、コンタクトレンズは角膜への酸素供給を妨げます。
感染のリスク
レンズの着脱時に目に細菌が入りやすくなり、感染症を引き起こす危険性が高まります。
再開時の注意
必ず医師の許可を得てから、まずは短時間の装用から始めてください。少しでも違和感や痛みがあれば、すぐに使用を中止し、医師に相談しましょう。
【アイメイクの再開】
目安
こちらも術後、傷口が完全にふさがってからが目安ですが、特にアイラインやマスカラなど、目の際に施すメイクは医師の許可を得てからにしましょう。
控えるべき理由
感染・炎症のリスク
メイク用品の粒子が傷口に入り込むと、感染や炎症の原因となります。
色素沈着のリスク
メイクを落とす際の摩擦(こすること)が、デリケートな術後の皮膚に大きな負担をかけ、炎症後色素沈着というシミのような跡が残る原因になります。
再開時の注意
肌に優しい低刺激性の製品を選び、メイクを落とす際は専用のリムーバーを使い、絶対にこすらず優しく拭き取ってください。
セルフケアを続けても症状が改善しない、あるいは悪化する場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。その際、どちらを受診すべきか迷うかもしれません。
1. 基本は、まず手術を受けた美容クリニックへ
理由
執刀医は、あなたの手術内容(どの術式で、どの程度脂肪を操作したかなど)や術前の目の状態を最も正確に把握しています。現在の症状が、術後の正常な経過の範囲内なのか、何らかの合併症の兆候なのかを最も的確に判断できます。
相談すべき症状
2. 眼科の受診が望ましい、あるいは緊急を要する場合
理由
眼科は、視力や眼圧、眼球内部の状態など、目の機能と疾患に関する専門家です。美容クリニックでは対応が難しい専門的な検査や治療を行うことができます。
眼科を受診すべき危険なサイン
急激な視力低下、視野がかすむ・狭くなる
目の奥で出血が起こり、視神経を圧迫している可能性があります。緊急の処置が必要な状態です。
我慢できないほどの強い目の痛みや、それに伴う頭痛・吐き気
眼圧の急激な上昇(急性緑内障発作など)や、重篤な感染症が疑われます。
大量の膿のような黄色や緑色の目やにが出る
細菌感染症のサインであり、速やかな抗菌薬治療が必要です。
美容クリニックが休診日で、症状が急に悪化した
まずは美容クリニックに電話で連絡し、症状を詳しく伝えましょう。医師の判断で眼科受診が必要となれば、紹介状を書いてもらうと、眼科医との情報共有がスムーズになります。
自己判断で様子を見過ぎず、不安な点は早めに専門家に相談することが、あなたの目の健康を守る上で最も大切なことです。
今回は、クマ取り後の目のゴロゴロ感について、その原因と対処法を詳しく解説しました。
手術後の異物感は、ドライアイや結膜のむくみ、縫合糸の刺激などが原因で起こる一時的な症状であることがほとんどです。まずは焦らず、処方された点眼薬の使用や、時期に合わせた冷却・加温といったセルフケアを試してみてください。
ただし、我慢できないほどの強い痛みや急な視力の低下は、すぐに受診が必要な危険なサインです。少しでも「いつもと違う」「症状が悪化している」と感じたら、自己判断で様子を見ずに、まずは手術を受けたクリニックへ相談しましょう。不安を一人で抱え込まず、専門家と連携することが、安心して美しい目元を手に入れるための近道ですよ。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
受付時間:9:00〜20:00