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クマ取り手術で、目の下のふくらみと同時にゴルゴ線も消えると思っていませんか。クマとゴルゴ線は発生源が全く違うため、クマ取りだけでは改善が難しく、かえってゴルゴ線の溝が目立ってしまうケースも少なくありません。
この記事では、なぜクマ取り手術だけではゴルゴ線が消えないのか、その解剖学的な理由を詳しく解説します。あわせて、ゴルゴ線の根本原因にアプローチする中顔面リフトや注入治療など、複数の治療法の特徴や費用、リスクを比較して紹介します。
ご自身の症状や希望にどの治療法が合っているのかを理解し、後悔のない選択をするための参考になります。顔全体のバランスを整え、自然で若々しい印象を手に入れるための、具体的な治療計画の立て方がわかるはずです。
ゴルゴ線がクマ取り手術だけでは消えないのは、クマとゴルゴ線の「発生源」が全く違うからです。
クマ取り手術は、目の下の余分な脂肪を取り除いてふくらみを平らにする治療です。 一方、ゴルゴ線の正体は、頬の皮膚を骨に固定している「靭帯(じんたい)」が作り出す構造的な溝を指します。
この根本的な違いを理解せずにクマ取りだけを行うと、目の下のふくらみがなくなったことで、かえってゴルゴ線の溝が深く目立ってしまうケースも少なくありません。 「クマは消えたけど、なんだか老けて見える…」といった後悔をしないためにも、両者の原因と治療法の限界を正しく知ることが重要です。

ゴルゴ線と目の下のクマは、見た目が似ており併発することも多いため混同されがちですが、その正体は全くの別物です。
それぞれの原因と特徴を、以下の表で比較してみましょう。
| 項目 | ゴルゴ線(ミッドチークライン) | 目の下のクマ |
|---|---|---|
| 見た目 | 目頭の下から頬へ伸びる「斜めの溝」や「くぼみ」 | 目の下の「ふくらみ」や「色」の悩み全般 |
| 正体 | 靭帯(じんたい)という線維組織による皮膚の「引き込み」 | 黒クマ:脂肪の突出による影 青クマ:血行不良で血管が透けて見える 茶クマ:色素沈着 |
| 主な原因 | ・靭帯の構造 ・加齢による頬の脂肪減少や骨の萎縮 |
・加齢や遺伝による脂肪の突出 ・皮膚の薄さや血行不良 ・摩擦や紫外線による色素沈着 |
このように、ゴルゴ線は「靭帯による構造的な溝」、クマは主に「脂肪のふくらみや色味の問題」です。発生源が異なるため、当然ながら治療法もそれぞれに合ったアプローチが必要になります。
クマ取り手術(経結膜脱脂術など)がアプローチできるのは、目の下のふくらみの原因である「眼窩脂肪(がんかしぼう)」までです。
眼窩脂肪は、眼球を衝撃から守るクッションの役割を担う大切な脂肪です。しかし、加齢などで眼球を支える組織がゆるむと、この脂肪が前方に押し出され、目の下のふくらみ(黒クマ)となって現れます。
クマ取り手術では、まぶたの裏側(結膜)からこの飛び出した脂肪を適量取り除くことで、目の下の段差を平らにします。
【クマ取り手術で改善できること】
重要なのは、この手術がアプローチするのは、あくまで目の周りを囲む「眼窩(がんか)」という骨のくぼみの中にある脂肪だということです。 ゴルゴ線が存在する「頬」のエリアにある靭帯や脂肪、骨格の構造に直接働きかけるものではないため、クマ取り手術単独でゴルゴ線を消すことは解剖学的に難しいといえます。
ゴルゴ線が加齢とともに深く刻まれる根本原因は、顔の内部で起こる「靭帯による引き込み」と「土台の変化」の2つに集約されます。
1. 靭帯(リガメント)による皮膚の引き込み 顔の皮膚や脂肪は、骨と「支持靭帯(リガメント)」という強固な線維の束でつながっています。これは、顔の組織が重力で垂れ下がらないように固定する「柱」のような役割です。 ゴルゴ線は、この靭帯が皮膚を内側(骨側)へ強く引き込んでいる部分に一致して現れる溝なのです。若いうちは肌にハリがあるため目立ちませんが、靭帯そのものは生まれつき存在します。
2. 加齢による土台(骨・脂肪)の変化 年齢を重ねると、顔の土台そのものが変化し、靭帯の引き込みがより目立つようになります。
土台である骨が痩せ、クッションである脂肪がしぼむことで、もともとあった靭帯のラインがくっきりと表面化し、深い溝としてゴルゴ線が固定されてしまうのです。
簡単なセルフチェックで、ご自身の症状がクマ取り手術だけで満足できるか、ある程度予測できます。
【セルフチェックの方法】
このとき、クマとゴルゴ線がどう変化するかで、必要な治療の方向性が見えてきます。
【結果の見方】
A:ふくらみは消えるが、溝は残る
→ クマ取りだけでは不十分な可能性が高い
この場合、悩みの原因は「脂肪のふくらみ」と「靭帯の溝」の両方にあると考えられます。クマ取りでふくらみがなくなっても溝は残るため、満足できない可能性があります。ゴルゴ線に対しては、ヒアルロン酸や脂肪の注入治療などを組み合わせる計画が選択肢になります。
B:ふくらみも溝も、両方とも目立たなくなる
→ クマ取り+たるみ治療で改善が期待できる
この場合、皮膚のたるみがクマとゴルゴ線の両方を悪化させている可能性があります。クマ取り手術に加えて、たるみを引き上げる治療(糸リフトや中顔面リフトなど)を併用することで、より高い満足感が得られるかもしれません。
このチェックはあくまで簡易的な目安です。特に30代後半以降でゴルゴ線が気になり始めた方は、加齢による構造的な変化が進んでいることが多いため、クマ取り単独での治療は慎重に検討する必要があります。 正確な診断と最適な治療計画については、ぜひ一度カウンセリングで医師にご相談ください。
ゴルゴ線の改善を目指すには、その原因である「靭帯の引き込み」と「組織のボリューム減少」にアプローチする治療を検討することが有効です。クマ取り手術で目の下のふくらみを平らにしても、ゴルゴ線の溝自体は残ってしまうためです。
後悔しないためには、ヒアルロン酸や脂肪による「注入治療」で溝を埋める、あるいは糸や手術による「リフト治療」で組織を引き上げるなど、複数の選択肢を正しく理解することが大切です。ご自身の症状にどの治療法が最適なのか、その特徴を見極めていきましょう。

ゴルゴ線にアプローチする代表的な3つの治療法、「中顔面リフト」「注入治療」「糸リフト」の違いを下表に整理します。アプローチ方法や持続性、体の負担がそれぞれ異なるため、ご自身の希望やライフスタイルに合うものを見つける参考にしてください。
| 治療法 | アプローチ方法 | こんな方におすすめ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 中顔面リフト | ・皮膚を切開し、たるみの根本原因であるSMAS筋膜※から組織を引き上げる | ・効果の大きさや持続性を重視する ・たるみが強く、より変化の大きい改善を望む |
・体への負担が大きく、ダウンタイムが長い ・傷跡が残る可能性がある ・医師の高度な技術が求められる |
| 注入治療 (ヒアルロン酸・脂肪) |
・ヒアルロン酸や自身の脂肪を注入し、溝やくぼみを物理的に埋めて平らにする | ・ダウンタイムを短く済ませたい ・まずは試しやすい治療から始めたい |
・効果の持続期間に限りがある ・ヒアルロン酸:血管閉塞のリスク ・脂肪注入:しこりや生着率の個人差がある |
| 糸リフト | ・医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる | ・切開せずにリフトアップしたい ・肌のハリ感も同時に改善したい |
・引き上げ効果には限界がある ・糸の種類により持続期間が異なる ・術後にひきつれ感が出ることがある |
※SMAS筋膜:顔の表情を作る筋肉をおおう膜状の組織。皮膚の土台となる部分です。
治療を選ぶ際は、費用だけでなく術後の過ごし方(ダウンタイム)や起こりうるリスクもあわせて考える必要があります。以下の費用はあくまで一般的な目安です。実際の金額は、施術範囲やクリニックの方針によって異なります。
| 治療法 | 費用相場(税込) | ダウンタイムの目安 | 主なリスク・副作用 |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 1本あたり 20,000円~80,000円 | ほぼなし〜数日 | ・内出血、腫れ ・血管閉塞(皮膚壊死や失明のリスク) ・アレルギー反応 |
| 脂肪注入 | 70,000円~150,000円 | 1~2週間 | ・腫れ、内出血 ・しこり、石灰化 ・感染 ・脂肪の生着率による個人差 |
| 糸リフト | 100,000円~300,000円 | 3日~1週間 | ・腫れ、内出血、痛み ・ひきつれ感、凹凸 ・感染 |
| クマ取り+脂肪注入 | 200,000円~500,000円 | 1~2週間 | ・腫れ、内出血 ・左右差、凹凸 ・小じわの残存 ・感染 |
| 中顔面リフト | 500,000円~ | 2~4週間 | ・腫れ、内出血、強い痛み ・傷跡 ・神経損傷による麻痺やしびれ |
自然な仕上がりとは、一部分だけを変化させるのではなく、顔全体のバランスを整えることで生まれます。そのためには、医師が解剖学的な構造を診断し、一人ひとりに合わせた治療計画を立てることが重要です。
理想的な計画は、以下のステップで考えられます。
【ステップ1】土台を整える:クマ取り手術
まず、クマの原因である目の下のふくらみ(眼窩脂肪)を取り除き、目の下から頬にかけての土台を平坦にします。これが全ての基本です。
【ステップ2】ボリュームを補う:注入治療
土台を整えた上で、ゴルゴ線の溝や頬のくぼみなど、ボリュームが足りない部分に脂肪やヒアルロン酸を注入します。これにより、段差がなめらかにつながります。
【ステップ3】たるみを引き上げる:リフト治療
皮膚のたるみが強い場合は、糸リフトや中顔面リフトを組み合わせます。下垂した組織を元の位置に戻すことで、より若々しい印象を目指せます。
これらの治療を段階的に、あるいは同時に行うことで、顔全体の調和がとれた自然な仕上がりを目指せるのです。
(この見出しの下には、通常、実際の症例写真が掲載されます)
クマ取り手術とゴルゴ線治療を同時に行うと、それぞれを単独で治療する以上の相乗効果が期待できます。
【治療前の状態】
【同時施術による変化】
この2つのアプローチにより、目の下から頬にかけてのラインがなめらかに移行し、段差の改善が期待できます。結果として、クマとゴルゴ線が同時に改善されることで、顔全体の印象が明るく、ハリのある若々しい目元を目指せます。
納得のいく治療は、医師との信頼関係なくしては成り立ちません。カウンセリングは、ご自身の不安や疑問を解消し、医師の技量や考え方を見極めるための大切な機会です。
以下の質問リストを参考に、治療への理解を深めていきましょう。
【原因と診断に関する質問】
【治療法の選択に関する質問】
【効果とリスクに関する質問】
【医師の実績と費用に関する質問】
これらの質問を通じて、医師が丁寧に、そして誠実に答えてくれるかどうかを確かめることが、信頼できるパートナーを見つける鍵となります。
目の下のゴルゴ線は、ふくらみが原因のクマとは発生源が違うため、クマ取り手術だけで消すことは解剖学的に困難です。
ゴルゴ線は靭帯の引き込みや組織のボリューム減少によって現れる構造的な溝であり、クマ取りで目の下のふくらみを解消しても溝は残ることがあります。ヒアルロン酸注入や中顔面リフトなどを組み合わせることが、顔全体のバランスが整った自然な仕上がりにつながります。
後悔のない選択のためには、まず専門家にご自身の原因を正確に診断してもらうことが欠かせません。カウンセリングでじっくりと相談し、納得できる治療計画を見つけてください。
監修医師プロフィール
近畿大学医学部医学科 卒業
大和高田市立病院 麻酔科
奈良県立医科大学附属病院 眼科
大手美容クリニック 仙台院
大手美容クリニック 銀座院
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